夜明け前。 -389ページ目

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孤独









僕の欠片を、君に。

遅くなったけど、誕生日、おめでとう。








0548







raindays




君からの着信だって、わかってたけれど

あえて、電話に出なかったんだ。

着信音が終わった瞬間、留守番電話に繋がる。

留守番電話にメッセージを残さない君だから、すぐに切っただろうと不在着信を確認する。

そこには君の名前と時間が残されていたんだ。

物凄く、胸が締め付けられたよ。

物凄く、哀しくなったよ。

物凄く、会いたくなったんだよ。


でも、僕は折り返し電話はせずにじっとしていた。

今日の僕には、どうする事も出来ないんだ。





ごめんな。












0547





rain



昨日から、降り止まない雨。

雨音ばかりが耳につく。


明日も、雨のようだよ。梅雨じゃないのに、なんだか梅雨のようだ。

春の雨は、しっとりしていて優しい雨のはずなのに、なんだか今回ばかりは違うようだ。

物凄く冷たくて、何もかも黒い雲で覆い隠されているように、見えてしまうんだ。




『この靴を履くと、必ず雨が降るんだ。』

そう、靴を眺めながら言ってた人を思い出した。

そういうのって、何かの縁ですよね。と、返事したのを覚えてるけれど

その人は、凄く嬉しそうで、哀しそうな顔で微笑んだっけ。



『傘がないなら、濡れれば良い。』

そう、君は言ってたっけ。

新宿歌舞伎町で、君も、僕も大笑いしながら歩いたっけ。



『雨が降ってるから、会えない。』

雨が嫌いな貴女は、僕にそう呟いて電話を切った。




あと1時間弱で、木曜日。

このまま雨が続くなら、きっと僕はこんな気持ちを抱えて

かたつむりに、なってしまう。

そしたら、君はあじさいになってくれるかい。