01068
秋の長い夜。
もう、すっかり秋なんて呼べないのかもしれない、冬の夜って言ったって間違いじゃないんだ。
いつから、いつ、秋と冬の境だったんだろうと、ヒトリ考えてみたって、そんなのわからないんだ。
暦の上でしか、その境なんてないけれど、実際は、きっとそうじゃない。そんなに割り切れるもんなんかじゃないって事。何にしたって、そう想うんだ、僕はね。
きっと、今夜が最後の秋かもしれない。いや、もう、冬の最初の夜かもしれない。
そんなどっちでも良いような事を考えながら、僕は葡萄を口に運ぶ。ぼんやりと、君の事を想いながら。
今頃、きっと夢の中にいるであろう君と、この葡萄を一緒に食べたいな。なんて、想いながら過ごしているんだ。


