夜明け前。 -255ページ目

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静かな夜って、きっとこんな夜。僕の指が、キーボードを滑って、カツカツカツカツ聴こえるような、こんな夜。きっと、君は、今頃どこで、何をしているんだろう。Tvを、見ているんだろうか。それとも、まだ仕事してるだろうか。それとも、誰か僕以外の男の胸で、眠っているんだろうか。僕は、今、ここにいます。ここに、いる。おーい、ここだよぅ。





猫と、静かに、パソコンの画面を、見つめているんだ。






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昨日の今頃は、ベットの中で、君の温もりを感じてたっけ。そして、ウトウトしながら、君の寝息を聴いてたっけ。今日は、今帰宅。ポストの中には不在通知が3通。クロネコさんと、佐川さん、そしてペリカンさん。どうせだったら、同じトコロにしてくれたら一辺に片付くってのに。やれやれ。明日は、不在通知の連絡をしなくちゃ。白菜1玉、にんじん1袋、それと、こんにゃくを1袋買ってきたけれど、もう、なんだか料理を作る時間じゃないから、明日にしよう。今夜は、あったかはふはふ鍋風味噌汁は、食べ損ねて、薄めの珈琲と煙草を楽しんだら、風呂にでも入って、ゆっくり眠りにつこうと思います。




タダイマ。タダイマ。タダーイマ。ようやく、僕の時間。僕だけの、時間。始まるよ。






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歩道橋の一番てっぺんに、君が待ってるような気がしたんだ。

そんな事などあるはずないけど、いつだったか、君が歩道橋で待ってたのを、想い出した。

あれは、西新宿の都庁が見える歩道橋だったっけ。カメラと、煙草を持って、二人で、散歩したんだっけ。

今年じゃないね、去年の夏か。新宿中央公園で、歌を歌いながら歩いたっけ。スキップしながら。今年の夏は、君と海に行ったよなー。車で、ドライブなんかしちゃってさ。ああ、懐かしい。夏が、懐かしい。そして、夏が恋しい。来年の夏も、君と一緒に過ごせるかな。先の事は、誰にもわからない。そう、僕もわからないし、きっと君だってわからないから、今を、大事にしたいんだ。今を。でも、その、今を大切にしたい君は、今は横にいない。横にいないけれど、僕の胸の真ん中に、いるから、今夜は、大人しくしよう。



歩道橋の真ん中に、君が居るんじゃないかなって、想いながら、僕は、ゆっくり、ゆっくり、上に登る。

君がいないのは、わかっているのに、何故だか、どきどきしてしまうんだ。