夜明け前。 -239ページ目

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君の事を考えたり、今降り出すかもしれない雪の事を考えたり、アイツの事を考えたり、あの景色を想い出したり、恋しい人を想っていたりしていたら、気がついたら、朝になってしまっていたんだ。眠れない夜、なんかじゃなかった。気がついたら朝になっていたって感覚。目覚まし時計が鳴り出す前に、止めて、冷えたリビングに移動すると、猫も、一緒に珍しくついてきた。きっと、猫も、気がついたら朝だったんだろう。

アメリカンを、入れて、猫にご飯をあげたら、熱いシャワーを浴びて、僕が朝まで考えていた全ての事を、タオルと一緒に洗濯機に放り込んで、僕は家を、出た。





浮かんでは、消えて、浮かんではまた、消える泡と、一緒に、僕の想いも消えてしまえば良いのだけど、きっと、洗濯物を取り出したら、ちゃーんと、僕の想いだけは、残ってるんだろうな。タオルと一緒に、ふかふかになってたら良いのに。そしたら今夜は、ぐっすり眠れると、想うんだ。







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君の、大好きな曲を、口ずさんで、僕は日曜日の夜っていうのを、過ごしていたんだ。

雪を、待ちながら、君を想いながら。今の僕に出来る事は、それくらいしか、ないのだから、ね。






火曜日の、夜、君からの連絡が来れば良いな、なんて考えたら、早く火曜日にならないかな。なんて想ってしまった。先走ってしまうのが、僕の悪い癖だって、わかってるのに。でも、どうしても、そんな風に考えてしまう僕がいて、アホゥだな、って笑ってしまう。アホゥな、僕。つくづく、アホゥな、俺。でも、良いんだ。






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冷たい空気が、僕を包んでくれている日曜日の、夜。

せっかく入れた珈琲を、猫が溢してしまったんだ。やれやれ、僕がこんなトコロに置いておくから悪いんだ。ごめんな、驚かせてしまって。と、呟きながら床一面に広がった珈琲を、キッチンペーパーで、拭いたんだ。その一連の作業を、猫はただただ見ていた。じっと、何かを考えながら、見ていたと想ったら、僕の腕を優しく舐めてくれた。そう、全ては、僕が原因なんだ。




明日は東京でも雪が降るかもしれない。天気予報では、雪だるまのマークがついてたっけ。




ハロゲンヒーターと、エアコンのダブル暖房で、部屋の中を暖めなくちゃいけない程、冷たい空気が、東京を包んでいる。今夜中にでも、雪が降るかもしれないな。なんて思うと、気になってしまって、さっきから窓ばかりを気にしてしまう、僕がいます。雪が降ったら、鈴が鳴る仕組みのベランダだったら、どんなに良いかと、想ってしまうほどに。見逃したく、ないな。見逃したく、ない。今夜中に、雪、降ってくれたら、きっと、明日からは違った笑顔で、過ごせるような気がするんだ。もう、僕の心の中には、何も、ないのだから。






カラッポに、なったココロに、雪だけが積もれば、それだけで、良いんだ。それだけで、良い。