01197
冷たい空気が、僕を包んでくれている日曜日の、夜。
せっかく入れた珈琲を、猫が溢してしまったんだ。やれやれ、僕がこんなトコロに置いておくから悪いんだ。ごめんな、驚かせてしまって。と、呟きながら床一面に広がった珈琲を、キッチンペーパーで、拭いたんだ。その一連の作業を、猫はただただ見ていた。じっと、何かを考えながら、見ていたと想ったら、僕の腕を優しく舐めてくれた。そう、全ては、僕が原因なんだ。
明日は東京でも雪が降るかもしれない。天気予報では、雪だるまのマークがついてたっけ。
ハロゲンヒーターと、エアコンのダブル暖房で、部屋の中を暖めなくちゃいけない程、冷たい空気が、東京を包んでいる。今夜中にでも、雪が降るかもしれないな。なんて思うと、気になってしまって、さっきから窓ばかりを気にしてしまう、僕がいます。雪が降ったら、鈴が鳴る仕組みのベランダだったら、どんなに良いかと、想ってしまうほどに。見逃したく、ないな。見逃したく、ない。今夜中に、雪、降ってくれたら、きっと、明日からは違った笑顔で、過ごせるような気がするんだ。もう、僕の心の中には、何も、ないのだから。
カラッポに、なったココロに、雪だけが積もれば、それだけで、良いんだ。それだけで、良い。
