■FXの手数料
同じ外貨投資である外貨預金と比べてみます。
外貨預金の場合は、一般的に「仲値」と呼ばれる
午前10時の市場レートを利用して取引が行われます。
その際に外貨預金を始めるためにドルを買う場合は、
「TTS」と呼ばれる仲値から1円安のレートが使われます。
逆に、外貨預金を日本円に戻すためにドルを売る場合には、
「TTB」と呼ばれる仲値から1円高のレートが使われます。
つまり、取引してから決済するという一連の流れで
1ドルあたり2円分のコストが必要になります。
これに対してFXの手数料は1ドル当たり無料から10銭程度です。
「無料ならFX業者はどこで儲けるの?」
という疑問がわくかもしれませんが、
売値と買値のあいだに5銭程度の差(スプレッド)があり、
その中で取引業者は収益を得ているのです。
このスプレッド分を手数料に換算しても、
外貨預金の40分の1の手数料で取引が可能なのです。
この手数料の安さがFXで短期売買を可能にしています。
例えば手数料が1ドル当たり2円かかる場合でドルを購入した場合
1ドル80円で1万ドル購入したなら82円まで上がった時に決済しても
損益はプラスマイナス0です。
しかし手数料が1ドル当たり5銭でドルを購入した場合は
同じ条件で購入、決済した場合19500円の利益がでます。
手数料が5銭なら82円まで待たなくとも
80円50銭まで上がった時に決済した場合でも
4500円の利益がでる訳です。
実際に為替の値動きをチャートで見ていると
1時間の間に50銭程度の動きがあることは
珍しいことではありません。
1円ぐらいの値動きなら結構頻繁にあるものです。
そのため手数料の安いFXでは
取引から30分~1時間で利益を出すことも可能になります。
つまりFXは短期で利益を出すことが可能なので
短期トレードに向いている金融商品と言えます。
短期トレードの中でデイトレードという手法がありますが、
このやり方は1日の内に何度も売買を繰り返し、
数分から数時間でポジションを決済します。
基本的に翌日まで保有することはなく、
全てその日の内に決済する方法です。
FXのシステムではこのデイトレードをすることも可能ということになります。
今日のまとめ
1.FXの手数料はかなり安い
2.FXは短期売買に適した金融商品である
3.FXはデイトレードも可能