今日は証拠金取引という仕組みに付いて解説します。
■証拠金取引とは?
FXとは外国為替証拠金取引のことなのですが、
この証拠金取引がFXを魅了く的なものにしており、
また理解されにくい部分でもあります。
証拠金取引では
実際にFXで使う10万円というのは
取引の売買代金として使われる訳ではありません。
10万円を担保としてFX業者に入金し、
FX業者から借りたお金で取引します。
なのでFXの世界では円を持っているという
スタンスではなく、
いきなりユーロを借りてきてドルを買うことができるのです。
もちろんドルを買って円を売ることもできます。
凄いでしょ?(笑)
そうなんです。すごく優れたシステムなんです。
外国為替証拠金取引では、取引額の全額を受け渡しするのではなく、
取引を決済した際に生じる損益分にのみやりとりを行う
「差金決済」という形をとっています。
だからこそ、取引の際に生じた損失を補える分だけのお金を持っていれば
実際にもっているお金以上の取引をすることができるのです。
これが前回お話したレバレッジが利く理由です。
例えば10万円の資金で1万ドルを買うというのは
10万円の担保を入金することによって
80万円(1ドル80円の場合)をFX業者から借りて1万ドルを買うというふうになります。
このあと1ドルが79円になった場合1万円の損失が出ます。
しかしまだ9万円(10万円-1万円)分損失に耐えるだけの担保がありますので
このポジションを持ち続けることができます。
で最低限保持しなければならない証拠金というのがあって、
これはFX業者によってルールが違うのですが、
仮に2万円だった場合は
1ドル71円99銭まで下がれば
強制的にこのポジションは決済されてしまいます。
これをロスカットといいます。
最低限保持しなければならない証拠金の額まで
含み損が出た場合に決済されてしまうということです。
なのでFX業者からお金を借りて取引するといっても
自分の持っているお金以上に損をして、
借金を背負ってしまうということはありません。
では今日のまとめに入りたいと思います。
今日のまとめ
1.証拠金取引だからレバレッジが利く
2.証拠金取引だから外国為替を売ったり買ったり自由自在
3.自己資金がゼロになる以上のリスクはない