ちょこっと、「日本のニュースに踊らされるワーホリが悲惨すぎる」 | ちょこっと、つぶやいてよろしいでしょうか。

ちょこっと、つぶやいてよろしいでしょうか。

海外生活28年、現地でのオモロ苦労話や、時々する旅話をつぶやいています。

6月中旬、寒くなりました冬のニュージーランドです。

 

 

少し前、私の携帯ニュースは「海外出稼ぎ」で溢れてました。

 

「日本での賃金上昇が見込めないなら時給の高い海外に出稼ぎに行こう!」

 

まあ一回そういう類のものを見ると「これも好きなんやろ〜」レベルで入ってくるそうなので仕方ないんですけど(笑)

 

 

で、Youtubeでも「これだけ稼げました〜」とか「貯金額は!」みたいな動画がどんどんおすすめされてました。

まあ、一回見ちゃうから「あんたも好きね〜」レベルで出てくるんですけど(笑笑)

 

実際海外で働く身として意見を言うと、

 

NZの最低時給でも日本の倍ほどはありますっ!!

 

仕事も適当だし、残業はしないし、休みはしっかり取れる、日本で働く倍のお給料を貰えるだけでなく、気分は倍以上にラク。

 

そらみんな海外出稼ぎしたくなりますよ〜。

 

 

が、また最近目にしたニュース。

 

「海外出稼ぎが増えすぎて仕事が見つからない」

 

「出稼ぎはお金を稼げる!」ってニュースに踊らされてすべてを捨てて海を渡ったら、仕事が見つからなくて無一文になった。

 

読んでみたら「英語も出来ずビザ制限のあるワーホリは役に立たない」とまで書かれてる。

 

まずさ、英語も話せないのにどうやって海外で稼げるって思ったの?

 

 

で、ビザの使い方な。

 

ワーホリって”ワーキング(働く)ホリデー(休日)”を日本が得意とする、すぐに略す文化で出来上がった言葉だから、休日の部分を忘れたらアカンのよ。

 

確かにどこででも働ける最強のビザではあるけれど、普通の労働ビザとは違うからぁ〜。

ワーホリなら出稼ぎ出来るって伝える日本のニュースもアカンわぁ〜。

 

ビザがあれば働ける、これは事実。

 

だけど、英語話せない、就活の仕方わかってない、ワーホリ先の国事情を日本人の間だけでやり取りする、では

 

とんだワーホリビザの持ち腐れですよっ。

 

結局、日本人経営のところでダマされて日本と変わらない状況で働かされるだけ。

(そうじゃない会社もちゃんとありますっ!!)

 

私自身、納得はしてたけど、ずっとそういう状況下で働いていた人間です。

 

詳細は過去記事↓でどうぞ。

 

 

 

こんな人生に↑なってもいいなら、いつでもおいで😂

 

 

とは言え、1カ国につき一度しか発行されない貴重なワーホリビザを取り、勇気を持って海を渡る若者たちに少しでも有意義な時間を過ごして欲しい。

 

 

ワーホリの先にある労働ビザを目指したいなら日本人経営の会社の方が取りやすいだろうし(日本の人にしか出来ない技術という見方が出来るので)

ワーホリ期間だけ楽しみたいなら、どんなことにもがむしゃらに挑戦してみるのもいい。
 

seek やindeed、 tread me やfacebookだって現地の求人情報は溢れるほど載っているのだから、手当たり次第当たるのもよし。

 

ただ実際には履歴書送ってもほとんど見てもらえません。

 

一日に何十通と届く履歴書の中の「日本名」なんて見ませんよ。

本名なんてどうでもいいので英語名を自分につけて、それで送るほうがいいかもしれません。

 

 

そしてNZはコネ社会

 

過去記事↓

 

にもあるように、紹介してもらうのが一般的で一番早い。

 

語学学校だと学費が高いけれど、地域のコミュニティースクールなら安く、ワーホリビザで通えます。

前にそこに通っていたクラスメートは先生の紹介で仕事が見つかり労働ビザまで手にしました。

 

 

私が働くホテルには、ワーホリという制度がない国から労働ビザ取得に向け一縷の望みを掛けて就活しにやってくる人たちが沢山います。

 

最初から働けるビザを持っている日本の人なのに、どうして仕事が見つからない??
 

見つからないのは面接の仕方もあると思います。

 

日本人特有の

「出来るだけ頑張ります」

は、絶対言ってはいけない言葉。

 

あなたの出来るだけがどれだけか知らんし〜。

どれだけ仕事できるかわからんような人に仕事任せます?

 

私も、それを友人に教えてもらって、「全部出来ます」に切り替え今の仕事を得ました。

 

NZの人って「パッション」って言葉好きだから、連発しまくりですよ〜。

ハウスキーピングという仕事に情熱なんて持てるわけないんですけど、そこはもう「とにかくこのホテルで働くことに情熱があります」で押し通しました。

 

実際「全部出来た」か?

 

出来てないですよ😂

 

それでもOKなんです。

 

私自身当時は生活保護受給者だったので早く抜け出したくて必死でアピールしました。

 

海外の人のスゴイ所はそのアピール力。

友人の会社で「日本語話せるスタッフ」を募集したところ「コンニチハ」が言えるだけで”話せる’と言い張り応募してきた方が多数いたんですって。

 

それくらい図々しく、堂々としたらいいです。

 

あとはCV、履歴書の書き方。

NZにはカバーレターと言って自分の経歴の他に自分をアピールするレターをつけます。

履歴書よりもコチラの方が大切。

だってNZの人にどんな高学歴が伝えたところで、学校知らんし〜。

 

そういう履歴書の書き方を教えるコミュニティースクールもありますし、Citizen Advice Bureau やwork and incomeでも教えてくれます。

 

自分に得意な分野や手に職がないという人にはホテル勤務おススメ!

 

大勢のスタッフが必要なので随時募集しているし、ハウスキーピングならそこまでの語学は必要としない、自分次第でレストランなど他の部署に移動が可能、まかないがついているホテルも多いし、人数が多いから沢山の人と出会える。

 

 

「出稼ぎでお金をしっかり稼げると思って来てみたら仕事がなくて無一文」

 

こんなのは全世界に羽ばたくワーホリの一例にしかならない。

 

ワーホリの生き方なんて人それぞれ。

 

”簡単に稼げる”ニュースには踊らされて欲しくないけど”海外出稼ぎ悲惨”なニュースにも踊らされないでね。