一時期、ヘビ毒ブームがありましたが、
最近は 鳴りを潜めているよう…。
と思ったら、
イタリアの研究者たちから
「Sars-Cov-2に自然感染した患者たちの
血漿、尿、糞便などのサンプルを分析したところ、
ヘビ毒と同一の動物毒性成分が複数検出された」
といった論文が出ていたそうです。
Toxin-like peptides in plasma, urine and faecal samples from COVID-19 patients - PMC (nih.gov)
「COVID-19患者の血漿、尿、糞便サンプル中の
毒素様ペプチド」
「タンパク質は、このペプチド結合により
アミノ酸が何百個もつながったもの」
「一般にアミノ酸が50個以上結合したものを
タンパク質といい、
50個未満のものはペプチドと呼ばれます」
といった文面から、
ペプチドはタンパク質のようなものと捉えられます。
話を戻しますが、
イタリアの研究者らが、
Sars-Cov-2に自然感染した患者から検出した
毒物ペプチドは、以下。
・コノトキシン
・ホスホリパーゼ
・ホスホジエステラーゼ
・金属プロテアーゼ
・ブラジキニン
ハブをはじめとするクサリヘビ類の毒液は、
出血毒として知られています。
毒液は、血管を破壊する金属プロテアーゼ、
炎症や壊死を引き起こすホスホリパーゼA2、
血液を固まらせないC型レクチンなど、
多様な生理活性を持つタンパク質の「カクテル」であり、
その全容解明のためには、
全ゲノム解読が待たれていました。（oist.jp）
「コノトキシン」は、
南西諸島のイモガイが分泌する毒で、
かなり毒性の強いもの。
生体毒物「ブラジキニン」は、
・発痛作用
・血管拡張作用
・血管透過性亢進作用
・古典的な急性炎症症状すなわち、
発赤、腫脹、発熱、疼痛を生じる。
現在では、ブラジキニンが、
炎症による痛みの主要起因物質であると
考えられているとのこと。
これらの特徴を総合すると、
「コロナに感染すると、痛み、血管の破壊、
そして炎症や壊死が起きる可能性がある」
ということになりそうです。
なんでまた、次々と毒物が見つかるのかは
わかりませんが。
Covid-19が血管疾患であることを思い起こすと、
血管の破壊という記述にも納得がいきます
ただ、その原因が、
スパイクタンパク質なのか脂質ナノ粒子なのか、
いわゆるヘビ毒なのか、
酸化グラフェン他ナノテクノロジーなどによるものなのか、
その辺は まだよくわかりません。
ただ、体験談を聞くと、
酷いインフルエンザのように体が痛む
なんて話も よく聞きますね。
それにしても、蛇に噛まれたわけでもないのに、
風邪の一種にかかったくらいで、
そんな毒が体内で発生するものなんでしょうか。
Snakes Could Be the Original Source of the New Coronavirus Outbreak in China - Scientific American
「新たに特定された
コロナウイルス 2019-nCoV の種間感染」
そこで思い出すのが、
新型コロナウイルスの遺伝子配列を見ると、
ヘビに由来する可能性があることがわかったというもの。
そして、論文の概要には、
「分析から得られた結果は、
2019-nCoV がコウモリコロナウイルスと
『起源不明のコロナウイルスとの間の組換えウイルス』
である可能性があることを示唆している。
この組換えは、
ウイルスのスパイクタンパク質内で発生した可能性がある。
スパイクタンパク質は、
（ヒトの）細胞表面の受容体を認識する。
さらに、私たちの調査結果は、
2019-nCoV がコウモリのコロナウイルスと
最も類似した遺伝情報を持ち、
ヘビと最も類似した
コドン使用バイアスを持っていることを示唆している。
まとめると、この結果は、相同組換えが発生し、
2019-nCoV 種間感染に寄与する可能性があることを
示唆している。」
ヘビ毒を体内で生産しているなんて言ったら、
モロに陰謀論者扱いされそうですが、
ただの妄想では済まないようです。
つい、教皇のオーディエンスホールを
思い出しちゃいますよね。