紀伊国の高野山めぐり② ~丹生大明神告門~ | NAVI彦 ~つつがなき神さまめぐり~

NAVI彦 ~つつがなき神さまめぐり~

神社めぐりをしています。
その土地ならではのお話も、
さくっとまとめてます。

丹生大明神告門

(にうだいみょうじんのっと)




懸幕モ恐キ
かけまくもかしこき

皇大御神ヲ
すめおほみかみを

歳中ニ月ヲ撰ヒ
としのうちにつきをえらび

月中ニ日ヲ撰定テ
つきのうちにひをえらびさだめて

銀金花佐支開
しろかねはなさきひらく

吉日時ヲ撰定テ
よきひときをえらびさだめて


當年
そのとし

二月春御門
きさらぎはるのみかど

十一月秋御門
しもつきあきのみかど

奉仕申ク
つかえまつりてまをさく

 

高天原ニ神積坐
たかまのはらにかむつまります

天石倉押放
あめのいはくらおしはなし

天石門忍開給ヒ
あめのいはとをおしひらきたまひ

天ノ八重雲ヲ
あめのやゑくもを

伊豆ノ道別ニ道別給テ
いつのちわきにちわきたまひて


豊葦原ノ美豆穂ノ國ニ
とよあしはらのみつほのくにに

美豆毛給トシテ
みつけたまふとして

 

國郡ハ佐波ニ在トモ
くにこほりはさはにあれども

紀伊國伊都郡
きのくにいとこほり

 

庵太村ノ石口

あむだむらのいはくちに

天降坐テ
あもりまして


大御名ヲ申バ恐シ
おほみなをまをせばかしこし

申ネバ恐キ
まをさねばかしこき

伊佐奈支伊佐奈美ノ命ノ御兒
いさなぎいさなみのみことのみこ

天ノ御蔭日ノ御蔭
あめのみかげひのみかげ

丹生津比咩ノ大御神ト
にふつひめのおほみかみと

太御名ヲ顕給ヒテ
おほみなをあらはしたまひて


川上水方ノ
かわかみみくまりの

峯ニ上坐テ
みねにのぼりまして

國加加志給ヒ
くにかかしたまひ


下坐テ
くだりまして

十市ノ郡
とほちのこほり

 

■■(丹生?)ニ

■■(にう?)に

忌杖刺給
いむつえさしたまひ



品太ノ天皇御門代田
ほむたのすめらみことのみとしろだ

五百代奉給也
いほしろたてまつりたまふなり



下坐テ
くだりまして

巨勢丹生
こせにふ

忌杖刺給
いむつえさしさまひ


下坐テ
くだりまして

宇知郡
うちのこほり

 

布々支丹生ニ

ふふきのにふに

忌杖刺給ヒ
いむつえさしたまひ


下坐テ
くだりまして

伊都郡
いとのこほり

 

町梨ノ御門代テ

まちなしのみとしろで

(十四ノ圖一ノ里一ノ坪同二ノ坪同三ノ坪員八段)

御田作給テ
みたつくりたまひて


下坐テ
くだりまして

波多倍家多村ノ
はたべけたのむらの

字堪梨云
あざなたへなしというふ

(十五圖二ノ里四ノ里坪二百五十六歩同里五ノ坪二段六十歩)

并ニ
ならびに

天沼田云
あめのぬまたといふ

(十五圖一ノ里卅二ノ坪三百十八歩同キ里卅四ノ坪三段七十二歩)

御田作給
みたつくりたまひ


下坐テ
くだりまして

忌垣豆ニ
いがきずに

御碓作
みうすをつくり

其田稲ヲ
そのたのいねを

太飯太酒作楽
おほいひおほきにつくりあそび

豊明奉仕テ
とよあかりつかえまつりて


上坐テ
のぼりまして

伊勢都美ニ太坐
いせつみにおほまし


上坐テ
のぼりまして

巨佐布ノ所
こさふのところ

忌杖刺給ヒ
いむつえさしたまひ


下坐テ
くだりまして

小都知ノ峯ニ太坐
をづちのみねにおおまし


上坐テ
のぼりまして

天野原ニ
あまののはらに

忌杖刺給ヒ
いむつえさしたまひ


下坐テ
くだりまして

長谷原ニ
はつせののはらに

忌杖刺給ヒ
いむつえさしたまひ


下坐テ
くだりまして

神野麻国ニ
かむのまくにに

忌杖刺給ヒ
いむつえさしたまひ


下坐テ
くだりまして

那賀郡
なかのこほり

松門所ニ太坐
まつとのところにおほまし


下坐テ
くだりまして

安梨諦
ありたの

 

夏瀬丹生ニ

なつせのにふに

忌杖刺給ヒ
いむつえさしたまひ


下坐テ
くだりまして

日高郡
ひたかのこほり

 

江川丹生ニ

えかはのにふに

忌杖刺給ヒ
いむつえさしたまひ


返坐テ
かえりまして

那賀郡
なかのこほり

 

赤穂山ノ

あかほのやまの

布気云所ニ太坐テ
ふけといふところにおほまして



品田天皇
ほむらのすめみことの

奉給物
たてまつりたまへるもの

淡路国三腹郡
あはぢのくにのみはらのこほりの

白犬一伴
しろいぬひととも

紀伊国
きのくにの

大黒小黒一伴
おおぐろちぐろひととも

此犬口代
このいぬのくちしろ

赤穂村布気田千代
あかほのむらのふけたちしろ

美野国ノ三津柏
みのくにのみつかしは


また

 

濱木綿奉給

はまゆふをたてまつりたまへり



遷幸テ
うつりいでまして

名手村
なてのむら

丹生屋ノ所ニ
にふやのところに

夜殿太坐
よとのおほまし



品田天皇
ほむたのすめみことの

依奉給御代
よせたてまつりたまへるみとしろ

■■道餘梨千代
■■みちあまりちしろ

奉給也
たてまつりたまへる



遷幸テ
うつりいでまして

伊都郡
いとのこほり

佐夜久ノ宮ニ太坐
さやくのみやにおおまし


然而則
しかしてすなはち

渋田邨ノ
しぶたむらの

 

御門代御田

みとしろみた


廿四ノ圖一ノ里七ノ坪一町八ノ坪一町九ノ坪六段四ノ坪三段五ノ坪三段六坪二段


作給テ
つくりたまひて

神賀奈渕所ニ楽
かむかなぶちところにあそひ

豊明奉仕給也
とよあかりつかえまつりたまふ


則天野原ニ
すなわちあまののはらに

上坐皇御孫ノ命ノ
のぼりましすめみまのみことの


宇閇湛ノ任ニ
うこへのまにまに

於土ヲハ下ニ堀返
うへのつちをばしたにほりかえし

下土ヲハ於堀返
したのつちをばうへにほりかえし


太宮柱
おほみやはしら

太知立奉給ヒ
ふとしりたてまつりたまひ

高天ノ原ニ
たかまのはらに

知木高知奉 
ちきたかしりまつり


朝日奈須輝宮
あさひなすかがやくみや

夕日奈須光ル宮ニ
ゆうひなすひかるみやに


世長杵ニ
よのながきねに

常世ノ宮ニ
とこよのみやに

静坐ト申
しつまりませとまをす



皇御孫ノ大御神ニ 
すめみまのおほみかみに

依奉給大御門代
よせまつりたまふおほみとしろ

太飯大酒
おほいひおほき

黒黄千取白黄千取
くろきちとりしろきちとりに

御贄千稲
みにへちしね

引並テ奉ト申ス
ひきなべてたてまつるとまをす


所奉仕
ところつかまつる

大飯大酒ハ
おほいひおほきは

伏香不為
ふしてかがむともせず

取咋見不為
とりてくいみひみんともせず

清浄奉仕ト申ス 
きよらかにつかえまつらんとまをす


皇御孫命ノ
すめみまのみことの

依奉給太飯ト
よせたてまつりたまふおほいひと

田長御世ニ
たながのみよに

済奉仕キ
おさめつかえまつりき


馬爪至限
むまつめのいたらしきはみ

鹽末至限
しほなりのいたらしきはみ

天雲ノ可皿乙限
あまくものかへたつきはみ

依奉給也
よせたてまつりたまふ


遠国ヲハ
とほきくにをば

千尋田久縄ヲ以テ
ちひろたくなわをもて

懸依給ヒ
かけよせたまひ

荒国ヲハ
あらふるくにをば

太御佩以テ
おほみはかしもて

平給ヒ
たひらけたまひ


白雲ノ退居
しらくものそきゐ

青雲ノ枯引限 
あおくものたなびくきはみ

物代ヲ依奉給也
ものしろをよせたてまつりたまふ


曳立ハ天ト等ク
ひきたてばあめとひとしく

打積ハ国ト等ク
うちつめばくにとひとしく

谷古久ノ佐度限 
たにこくのさわたるきはみ

物代ヲ依奉給ト申ス
ものしろをよせまつりたまふとまをす


紀伊国の高野山めぐり③ へ つづく

 

 

 

↓よければクリック

↓お願いします。


神社・お寺巡りランキング

 

 

☆高野山めぐり全記事リスト☆

紀伊国の高野山めぐり① ~蟻通神社~
紀伊国の高野山めぐり② ~丹生大明神告門~
紀伊国の高野山めぐり③ ~丹生都比賣神社~
紀伊国の高野山めぐり④ ~ニウ考~
紀伊国の高野山めぐり⑤ ~壇場伽藍~
紀伊国の高野山めぐり⑥ ~金剛峯寺~
紀伊国の高野山めぐり⑦ ~奥の院~
紀伊国の高野山めぐり⑧ ~空海~