鞍馬寺のウエサク祭 | NAVI彦 ~つつがなき神さまめぐり~

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その土地ならではのお話も、
さくっとまとめてます。

5月の満月の日に
鞍馬寺(くらまでら)
ウエサク祭に行きました。



ウエサク祭とは、

お釈迦さまの
誕生した日と
悟りを啓いた日と、
入滅した日がおなじ

さそり座の満月だった
ことに由来するお祭りで、

灌仏会(かんぶつえ)
花祭(はなまつり)
満月祭(まんげつさい)など

さまざまな呼び名が
あるといいます。



一説には、
天界と地上の通路がひらき、
強いエネルギーが
ふりそそがれるとも、

シャンバラという
伝説の仏教王国・理想郷の
道がひらけるともいい、

ここ鞍馬寺の地は、
そんなシャンバラに
繋がっているともいいます。



では、
なにをするのかといえば、

満月に感謝をして、
お水にその力を遷し、
その水をいただく

ということのようです。



鞍馬寺
鞍馬弘教(くらまこうきょう)は

もとは
天台宗(てんだいしゅう)であり、

そこに西洋の
神智学(しんちがく)という
スピリチュアル大系のようなものが
織り重なっているため、

日本でもここにしかない、
特別なお祭になっているようです。



ですからその祭儀も

多民族からなる僧侶と
清浄な衣をまとった
巫女によって

祝詞や経文や賛美歌が
謳われてゆきます。

参列者は、
蓮の花を模した
赤い蝋燭を掲げるのですが、

その火は、
本殿の「消えぬ火」から
うつされた
「心のともし灯」となる火であり、

参列者は手に手に、
その火をとなりの方に
わけてゆく光景は
「世界はすべてひとつ」
という感覚を呼び起こします。

またその火を、
空に掲げる光景は
この世のモノとは思えないほど
幻想的でした。

淡く照らされる
深山を眺めていると、

ときおり雲間から
満月がそのお顔を
のぞかせてくれました。

 



ただ、
注意すべきことは、


この日は良いも悪いも
増大させてしまうそうで、

非行悪言をつつみし、
真実誠意をもっていなければ
ならないといいます。

 



式典は
三部構成になっているらしく

「きよめ」によって
護法魔王尊の地の力で
自己と場を清め、

「はげみ」によって
千手観音の月の力で
心のともし灯とともに
瞑想をして、

「めざめ」によって
毘沙門天の太陽の力で
自らの心身を高めてゆく
といいます。

これら3尊は、
本殿に祀られる方々ですね。

 



参加者に配られる
リーフレットには、

聖詩『魔王尊に祈る』が
プリントされていて
そのなかの1節に、
こうありました。


その不思議なる
おん手には
他界の太陽
シリウスの
くだしたまえる
みちからの
光の棒ぞ
もえさかる


魔王尊はシリウスから

いらっしゃったのでしょうか?

またこの

五七調の詩は
仏教も神道も超えた
ホツマツタヱを思い起こします。

 



およそ19時から
23時ごろまで行われる
このお祭りは、

夜の鞍馬山に
登ることができる
というだけでも興奮しますし、

またそこで、
月の力を満たした
お水をいただけるというのも
魅力的です。

さらに、
金剛床に置かれてゆく
赤い蝋燭の

美しいことといったらありません。



参列していた時間は
長かったはずなのですが、

謳われる言葉に耳をかたむけ
ぼんやりしていると

どこか心が軽くなり、
時間の感覚も
あいまいになってゆきました。

これは是非とも
来年も参加したいなと思いました。

 

 

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