ある男 邦画
2022作品 松竹
日本アカデミー賞作品
2023年の日本アカデミー賞を総なめにした作品。
テーマは 『戸籍交換』
正直、そこまで、かな?と思った。
公式HPによると、
『オールスターキャスト』だそうだ。
確かに、そうなんですが、見ているうちに思い出しちゃって
ふてほど組 ⇒ ブレイク前の河合優実と キヨシこと坂元愛登
ゆとりですがなにか組 ⇒ 安藤サクラ・仲野太賀・清野菜名
を、思わず、連想してしまいました。
河合優実の役柄に至っては、エンドロールにその他大勢の枠で良さそうなものを、ちゃんと主要キャストに並んでいる。きっとな、作品的には、ちゃんと脱ぐシーンなんだろうけど、黒の下着姿がギリギリのラインだったものと思われる。
感動とか共感とか、ぜんぜんなくって、面白いとも思わず、ただただ、戸籍交換が実際にあるんだろうなと、思わずにいられなかった。また、過酷な境遇のせいで、人生が狂っていくのなら、
そうせざるを得ないと思う。犯罪被害者はもちろん、加害者の家族というだけで、何の罪もない家族もまた加害者による被害者であるのだと思う。
ある男X、やっと幸せになれたのに・・・
真実を知る事が、決して正しいこと、幸せになる事だとは限らないと感じた作品でした。
簡単なストーリー
離婚し、1人息子と故郷に帰って、家業を手伝っている、谷口里枝=安藤サクラ。客として来た、谷口大祐(X)=窪田正孝と出会い、再婚した。娘を授かり、幸せな家庭を築いていた。
谷口大祐(X)=窪田正孝は、林業をしており、事故で亡くなってしまう。
一周忌、法要に訪れた谷口大祐の兄。遺影を見て、谷口大祐じゃないと言い出す。
谷口里枝=安藤サクラは、離婚時の弁護士・城戸章良=妻夫木聡に相談し、谷口大祐と名乗った夫は、いったい誰なのか?と、調査を始める。
城戸章良=妻夫木聡が調べ上げた結果。
夫は小林誠。夫の父は死刑囚でした。そのせいで、夫は母と別れ、施設を出た後は、将来有望のプロボクサーになった。父親の事を周囲に知られ、ボクサーをやめた。
戸籍のブロカー小見浦憲男:柄本明の手筈で曽根崎という名に変えたあと、更に谷口大祐と戸籍交換をしたのだった。
すべてを知った谷口里枝=安藤サクラは、安堵する。
ラストシーンは、バーで城戸章良=妻夫木聡は酒を飲みながら
、その場限りの人と話をする。谷口大祐の経歴を自分の事のように話をし、成りすましているかのようでした。
覚書
城戸章良=妻夫木聡
谷口里枝=安藤サクラ
谷口大祐(X)=窪田正孝
後藤美涼=清野菜名
谷口大祐(本物)=仲野太賀
谷口恭一=眞島秀和
中北=小籔千豊
谷口悠人=坂元愛登
武本初江=山口美也子
伊東=きたろう
柳沢=カトウシンスケ
小菅=でんでん
茜=河合優実
城戸香織=真木よう子
小見浦憲男:柄本明
城戸の義父:モロ師岡
城戸の義母:池上季実子
小林謙吉:窪田正孝
スタッフ
原作:平野啓一郎『ある男』
監督・編集:石川慶
脚本:向井康介