こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話
【邦画】2018年作品
北海道オールロケ
オールロケだって、実話だって
2018年の作品です。地上波では2020年一度だけ放送されているようです。私は、最近CSで放送されていたのを録画して見ました。
こういう障碍者ものの作品って、あまりヒットしないよね。
多分、今や、大スターとなった、大泉さんが主演で、ファンの方は、見ると思う。脇を固める、三浦春馬さん、高畑充希のファンの人も見るかな~。
私は、高畑充希ちゃんが好きなので、見てみました。
あとね、そういえば、町のあちらこちらで、この作品のポスターが目に入っていた時期があったな・・・と、思い出した。
なんと、北海道オールロケとのこと。うれしいね~。
ストーリーは、筋ジスの鹿野靖明:大泉洋と、鹿野ボランティアのみんなと家族の物語です。
当時、24時間介護が必要な、重度身体障碍者が
街のアパートで自立生活することは、不可能でした。
病院か施設です。
鹿野さんの周りには、延べ500人のボランティアが、自立のサポートしたそうです。
物語の冒頭、初めて鹿野さんのところに、出向いた高畑充希。
わがまま(のように見える)ほうだいの鹿野さんに対して、
『障がい者だからって偉いの?なんでもやってもらえると思うな』みたいな言葉をたくさん浴びせます。
世の中の95%の人が、思っている、普通の考えでしょう。
この作品を見終えた時、その考えが、変わることはないにしろ、健常者も変わらないよな。
と、思うだろう。
鹿野さんの言葉は、まっとうなのだ。
・人は一人では生きられない。
・できないことを助けてもらうことは、当たり前
・20歳までしか生きられないと言われて、病院の天井の穴(古い病院の天井はだいたい穴が開いたような作りでした)を数えて死んでいくなんて嫌だ。
・ここは自分の家だ、好きなようにして、何が悪い
全部正しく覚えてはいないけど、こんなような、名言が多々登場する。いや、すべての言葉が、胸に刺さる。
数日でも入院したことがある人はわかるだろう。
食事も、入浴も、寝る時間も決められる。
夜中には、看護師が見まわりに来る。
元気になったら、一日でも早く、退院したいと思うだろう。
だけど、退院できない状態なら、いつまで続くのだろうと思う。
鹿野さんは、一日でも長く、自立生活を送りたいと、ボランティアの助けを借りて、生きていく。
だけど、助けてもらうばかりではない。
鹿野さんとの会話の中から、元気をもらい、得られるものばかりなのだ。
まぁ、語りつくせない。
ただ、母親に対しての、手紙は泣ける。
最後の最後に、泣かせにきた。
障がい者だからではなく、一人の男性としての生き様の作品でした。
あっ、古川琴音ちゃんが、チョイ役で出ているよ。
覚書
鹿野靖明=大泉洋
安堂美咲=高畑充希
田中久=三浦春馬
高村大助=萩原聖人
前木貴子=渡辺真起子
塚田心平=宇野祥平
泉芳恵=韓英恵
鹿野清=竜雷太
鹿野光枝=綾戸智恵
田中猛=佐藤浩市
野原博子=原田美枝子
由美=古川琴音
河野真也(オクラホマ)
原作:渡辺一史
「こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち」
監督:前田哲
脚本:橋本裕志
主題歌:ポルノグラフィティ「フラワー」