ドラマ・映画を見ていて、最終回・最後はどうなったか、思い出せないことが多いから、覚書として残しています。結果として、ネタバレ有りになります。
ミッドナイトスワン
2020年作品
配給:キノフィルムズ
見る者に茹れなれても・・・
性同一障がい、いわゆる トランスジェンダーの凪沙(武田健二)= 草彅剛と、実母に虐待を受けている桜田一果= 服部樹咲、二人の物語。
叔父、姪という間柄で、生活をし、イチカがバレエをしていることを知ったきっかけで、互いに母と娘という感情が沸き上がる。
実母とイチカが再会する様子を見たナギサは、肉体的に女性になる覚悟を決め、手術を受ける。イチカを取り戻しに、広島に帰郷しすべてを打ち明ける凪沙。
イチカは、中学卒業後、凪沙のもとに戻ります。海外のバレエ学校に留学が決まったと・・・。そこで、見た凪沙は、死の間際でした。海が見たいと凪沙。ラストシーンは、浜辺で、イチカが踊る姿を見ながら凪沙は旅立ちます。凪沙を失ったイチカは、海に入り、どんどん進んいきます。そして、海外でバレエで成功するというシーンで終わります。
私は、海に進んでいくのは、海を渡る覚悟を表し、成功は凪沙への気持ちだと解釈しました。違うラストシーンの解釈が多く、見る者に委ねる作品となりました。
賞を受賞
第44回 日本アカデミー賞
最優秀作品賞
最優秀主演男優賞
受賞作品。
この作品を早く見たいと思っていました。
同業者が絶賛する作品。
本当に良いものなのだと、期待して。
ですが、結末は、生きづらさと貧困、
そして、早すぎる死。
幸せになってくれよ。
映画と言っても、創作なんだから。
と、願わずにはいられない。
イチカには成功してもらいたい。
ラストシーンは、そうあって欲しいという思いで
エンドロールを見ていました。
『生きづらさ』
様々な立場、境遇、考え方・・・。
その岐路、末路は、どうしたら、いい方向に迎えるのだろうか。
この作品の後に、見た 『素晴らしき世界』も、
同じ感想を思った。
覚書
第44回 日本アカデミー賞
最優秀作品賞
最優秀主演男優賞
【キャスト】
凪沙(武田健二)= 草彅剛
桜田一果= 服部樹咲
桑田りん= 上野鈴華
桑田真祐美= 佐藤江梨子
桑田正二= 平山祐介
武田和子= 根岸季衣
桜田早織= 水川あさみ
洋子ママ= 田口トモロヲ
片平実花= 真飛聖
監督・脚本:内田英治