Summer Splash! 14 | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 

 


大宮さんの恋物語です。

 

あちらからの移行分です///。

 

楽しんでいただけたら嬉しいです♡

 

 

では・・・どぞ・・・///。

 

 

 

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「あのね。」

「・・・。」

「和は海が嫌いなんだ。」

「・・・ぇ・・・。」

「っていうか怖いんだよ・・・水が。」

「・・・。」

「昔溺れた事があって・・・。」

「・・・。」

「だから俺とじゃないと・・・絶対に海へは入らないんだ。」

「・・・。」


シン・・・となる部屋。

急に心臓がバクバク言い始める。

海が・・・嫌い?

水が怖くて・・・溺れた事があったって?

・・・そんな・・・。

俺。

・・・。

・・・。

なんて事・・・しちゃったんだろう。

そう言えば。

海へ入る直前に。

和は・・・引っ張る俺から逃れようと。

必死になっていた。

何か言っていたのは。

あれは。

怖い・・・と言っていたんじゃないか。

・・・。

・・・。

なんでもっとちゃんと。

聞いてやらなかったのか。

何を言っていたのか。

言葉は思い出せないけど。

その時の和の必死さを思うと。

心が痛む。

自己嫌悪になる。

っていうか。

最低じゃん・・・俺。

何・・・やってんだ。

















思い出す・・・和を。

沖へ出て二人でいた時の和を思い出す。

怖がっていた様子はなかったか。

そんなそぶりは・・・なかったか。

・・・。

・・・。

うん。

深そう・・・と言っていた。

それに。

マットに乗った時に。

怖い・・・と。

言っていたような気もする。

あれは・・・マットに乗ることが怖いのかと思っていたんだけど。

そうじゃ・・・なかったんだ。

どうして。

気付いてあげられなかったんだろう。

なんで。

・・・。

・・・。

俺。

何やってんだ。

もう。

潤の顔なんか・・・見れなくて。

ただ・・・下を向いて。

うなだれていた。


「智。」

「・・・。」

「なんで和は・・・智と入ったのか・・・。」

「・・・。」

「・・・わかんないの?」

「・・・。」


少しだけ柔らかくなった潤の口調に。

かろうじて。

小さくうなずく。

自分のしてしまった事に。

もう。

後悔しかない。

しばらく続く沈黙。

翔君も雅紀も。

もう・・・何も言わない。

俺は。

俺こそ。

何も言えない。

和だって答えられないだろう・・・この質問には。
















「和・・・。」

「・・・。」

「熱出したから。」

「ぇ。」


驚いて。

反射的に顔を上げた。

見上げると。

潤が。

さっきと変わらず眉間にしわを寄せたまま。

俺を見ている。


「日差しにも弱いんだよね・・・あいつ。」

「・・・。」

「あんな長時間・・・直射日光にあたってたら・・・。」

「・・・。」

「熱出すに決まってるのに・・・。」

「・・・。」

「日焼け止めだってちゃんと塗ってなかったみたいだし・・・。」

「・・・。」


うなだれる俺。

もう。

顎とお腹がくっつきそうなくらい。

うなだれる。

心が痛くて。

痛くて痛くてたまらなくなる。

日焼け止めなんて。

塗る暇すら与えなかった俺。

和をマットの上に乗せ。

体全部を・・・日の光に浴びさせたのも俺だ。

和は。

俺に気を使って。

・・・。

・・・。

何も・・・言わなかったのか。

・・・。

・・・。

もう。

へこみすぎて。

潤が何か言っていたけど。

耳に何も入ってこなかった。

かろうじて聞こえたのは。


「明日は和を休ませるから。」


その言葉だけだった。















潤が出て行った後。

翔君と雅紀の安堵のため息が同時に聞こえた。

二人とも・・・こわっ・・・とか言っていて。

でも。

俺には声をかけなかった。

ただ。

雅紀が・・・ひとこと。


「ブラコンは・・・潤の方かも。」


そう言った言葉に。

心の中で俺も大いに頷いた。






つづく