Summer Splash! 15 | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 

 


大宮さんの恋物語です。

 

あちらからの移行分です///。

 

楽しんでいただけたら嬉しいです♡

 

 

では・・・どぞ・・・///。

 

 

 

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次の日は。

俺は・・・とにかくこき使われた。

和が休んだせいで。

潤が休めず。

いや・・・そんな事よりも。

潤は和が心配でたまらないようで。

とにかく・・・いろんな意味でのイライラが。

潤から伝わってきて。

それがほぼ全部俺に向かっていた。

スプラッシュは・・・そんなには忙しくはなかったんだけど。

何かあると・・・智!・・・と潤に呼ばれ。

めちゃくちゃこき使われていた。

でも俺は・・・そんな潤の仕打ちに耐えながら。

ただ思うのは和のことだった。

どうしているのか。

民宿で寝ている・・・と聞いている。

宿のおかみさんが和をよく知っているようだから。

そこは・・・ちゃんと面倒を見てはくれているだろうけど。

でも。

そういう事じゃなくて。

・・・。

・・・。

会いたい・・・っていうか。

・・・。

・・・。

うん。

会いたい。

ただただ会いたいんだ。

謝るとか。

具合を聞くとか。

どうして俺と海へ入ったのか・・・とか。

なんで潤に嘘を?とか。

イロイロといっぱい・・・聞きたい事もあるんだけど・・・でも。

・・・。

・・・。

そう。

・・・。

・・・。

ただただ心配で。

顔が見たい。

会いたいんだ。















昼が過ぎて。

一日の一番忙しい時間が過ぎて。

交代で一人ずつ休憩を取った。

俺は・・・翔君に。

忘れ物を取りに民宿に戻るから・・・と伝えたけど。

俺には嘘つかなくていいよ・・・と言われた。

だから。


  和に会いに行ってくる


そう行って。

海の家を走り出た。


















民宿まで走る。

なぜか。

何かに・・・せかされるようで。

どうしてか・・・あせる。

ジリジリと焦げるような日差しが。

道路の先をゆらめかせている。

とにかく・・・とにかく走る。

もう・・・かよい慣れた道。

舗装されてはいるけど・・・うっすらと砂が積もっている道。

そこで・・・砂埃を巻き上げて・・・ビーサンで走る俺。

海の喧騒とは離れた空間。

数分も走れば。

民宿につく・・・この道を。

ただひたすらに。

全力疾走した。

はぁはぁ・・・と。

自分の呼吸がやけに耳につく。

汗が頬をつたうのがわかった。

かっかと・・・身体と顔が熱くなっていく。

角を曲ると。

女の人が二人歩いてきた。

すれちがいざまに。

ふわりと長い髪振り返る・・・と。

急に・・・感覚と時間が区切られる。

立ち止まり。

そのまま・・・今度は行く道を振り返り・・・そして。

素に返る。

俺は。

何をそんなに急いでいるんだろう。

昼休みは。

1時間・・・と言われているけど。

俺が急いでいるのは。

確実に時間のせいじゃない。

どうして・・・こんなに。

なんで。

気がせくのか。

・・・。

・・・。

そんな思いを抱いたまま。

俺は・・・あと少しの距離をまた全力疾走して。

民宿についた。






つづく