Asterisk 18 | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
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フォ〇ストで2016年4月からアップしておりました大宮さんの恋物語の過去作です。

 

全編サトシ語りです。

 

毎日20時更新予定です。

 

楽しんでいただけたら・・・どぞ・・・♡

 

 

 

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「ごめん・・・でも・・・触りたくて・・・。」

「いい・・・けど///。」


照れるカズが。

かわいくてしかたない。

それから。

耳に触れていた手を・・・滑らせ。

カズの肩をもう一度抱き寄せた。

まるで。

横から囲うように抱き寄せ。

そして・・・カズの膝の上で。

手と手を重ねる。

眠るカズには何度も触れていたけど。

多分・・・目覚めたカズの手に。

こうして触れるのは初めてだ。

触れたくて。

触れたくて・・・たまらなかったカズの手・・・指。

いや・・・まだまだ。

触れたいところは・・・たくさんある。

俺を愛している・・・と言ってくれたカズ。

もう。

なんの歯止めも聞かなくなる。

ずっとずっと。

2年もの間・・・ただただカズの事だけを思っていたんだ。

・・・。

・・・。

2年。

・・・。

・・・。

カズは。

本当はもう何百年も生きている。

今・・・改めて思う。

巡り会えた奇跡を。


「L博士がいなかったら・・・。」

「・・・おじいちゃん?」

「そう・・・博士がいなかったら・・・俺達は出会えなかった。」

「・・・。」

「だろ?」

「・・・うん・・・。」

「・・・。」

「おじいちゃんは・・・僕のたった一人の身内だった。」

「・・・。」

「両親は早くに死んでしまっていたから。」

「・・・。」

「おじいちゃんだけが僕の家族で・・・。」

「・・・。」

「研究所が僕の家だった。」

「・・・。」

「今は・・・おじいちゃんがいなくて・・・寂しいけど。」

「・・・。」

「でも・・・眠っていたおかげで・・・あなたに逢えた。」

「・・・ん。」


これもまた。

L博士の巡り合わせなのか。

目覚めたカズのそばにいる事を。

L博士に許されたような気になる。

今この時代に。

カズ病気の薬が完成したのも。

カズと俺が出会うための・・・必然のような気がする。

いや・・・きっとそうだ。

そう・・・思おう。














「素敵なおじいちゃんだな。」

「・・フフ・・・そう思う?」

「思うよ。」

「・・・僕も・・・そう・・・思う。」

「・・・。」

「ねえ・・・おじいちゃんは・・・どうやって亡くなったの?」

「・・・。」

「病気?」

「・・・いや・・・知らない。」


そう言えば。

L博士の最期・・・を俺は知らない。

普通に。

寿命がきて・・・病気か老衰でなくなったんだろう・・・と思っていたけど。


「ショウに聞いてみようか。」

「ショウさん?」

「ん・・・L財団のトップの医者だから・・・何か知っているかも・・・聞く?」

「・・・うん・・・知りたい。」

「じゃあ行こう。」

「うん・・・行く。」


立ち上がり扉へと進む。























でも。


「カズ。」

「ん?」


扉の手前で二の腕を引っ張った。

反動でカズが俺に向き直り。

そして見つめ合う。

俺は・・・そのまま。

壁にドン・・・と手をついてカズを囲う。


「キスくらい・・・いい?」

「なんか・・・。」

「・・・ん?」

「キャプテンのイメージが・・・僕の中で変わっていく///。」

「ダメ?」

「ダメ・・・じゃない///。」


照れてうつむくカズの。

その・・・顎に手をそえ。

くいっとあげて。

そして。

触れたくてたまらなかったその・・・柔らかそうな唇に。

俺は。

くちゅっと・・・吸いついた。


   ・・・ん・・・

   ・・・ん・・・っちゅ・・・

   ・・・ん///んぅ///・・・・


柔らかくて・・・熱い。

っていうか・・・柔らかすぎる。

本当は・・・もう少し。

触れていたかったんだけど。

そうなると・・・俺が。

どうにかなりそうだったから。

この辺でやめる。

最後に一度だけ・・・くちゅっと吸いついて離れる。

見つめると。

真っ赤な顔した・・・カズが。

俺を見ていった。


「すごいね・・・キャプテン///。」

「・・・ん?」

「壁ドンとNHKと顎クイの合わせ技なんて///。」

「・・・。」

「あとスクールラブがあったら完璧だよ///。」

「・・・なにそれ。」

「ぁ・・・ウウン///何でもない///。」

「何そのカベドンとか・・・NH・・・なに・・・?」

「いいの・・・僕の時代だけの言葉みたいだから・・・。」

「・・・教えて?」

「ううん///知らなくていい・・・。」

「なんで・・・。」

「今は使ってないんでしょ?だからいい///。」


照れまくるカズ。

あとで調べてみよう。

カベドン・・・?

NH・・・なんとか・・・?

アゴクイ・・・?

なんとか・・・ラブ・・・?

昔の人はずいぶん不思議な言葉を使っていたんだな。

俺は照れるカズを横目で見ながら。

そんな事を思っていた。








つづく