僕らの日々 79 | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 

 

大宮さんの恋物語です。

 

毎日20時更新予定です。

 

ではでは・・・どぞ・・・。

 

 

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Side.O

 



ショーケースの中を見下ろす。

ずらっと・・・アイスが。

キレイに並んでいる。

ニノも・・・のぞき込んで。

じっと・・・見ている。

腕は。

俺と組んだまま///だ。




「どれにする?」

「ん~・・・おーのさんは?」

「ぅん・・・どれにしよう。」

「悩むね・・・///。」

「・・・ん。」



ニノの視線をなぞるように。

俺も端から端へと・・・視線を動かしていた。

・・・と。

瞬間。

目の端で・・・何かが動き。

ざわっと。

すぐ近くで・・・空気がざわつく。

反射的に。

ふっと顔を上げると。

さっき見えていなかった奥の・・・ジュースのところから出てきたのか。

少し離れた場所から。

 

女性が二人・・・カゴを持たままこっちを見ている。

って言うか・・・固まって・・・こっちをまん丸な瞳で見ているその表情でわかる。

多分・・・ベルクのファンの子。

いや・・・多分じゃなくて絶対だ。

持っているバックが・・・ベルクのツアーバックだったから。

・・ばれた・・・か。
















「ニノ。」

「・・・ん?」

「ニノ。ファンの子いる。」

「・・・そりゃいるでしょ。」

「いやそうじゃなくて。そこに。いるから。」

「・・・ぇ。」

「早く選んでアイス。やばければ買わずに・・・」

「あ~どうもぉ♡」



顔を上げたニノが。

二人の女性に向かって・・・目を細め微笑んだ。

小首をちょっと傾げ。

目尻を下げている。















「きゃっ///ニノだ・・・。」

「ニノで~す。」



くいっと。

マスクを下げ。

顔を出すニノ。

それを見た・・・女性二人が。

黄色い声を上げる。



「ヤ・・・かわいい///。」

「フフ・・・ごめんね。ちょっと僕たちデート中だから。」

「ぁ・・・はい///ワワ・・・デートだって///やば・・・///。」



そう言いながらも。

俺達の邪魔にならないように・・・と。

数歩下がる女性二人。

大声を上げるでもなく・・・写真を撮るでもなく。

ただじっと・・・二人で抱き合い口元を抑え。

固まったまま俺達二人を見ている。
















俺も。

軽く会釈すると。

ニノに言った。



「決まった?」

「ん~・・・迷ってる。」

「いいから。好きなの二つ選んで。」

「ぇ。いいの?」

「いいから。どれ?」

「ん~じゃあこれと。これ。」



ハーゲンダッツの。

マカデミアナッツとクッキー&クリームを指さすニノ。

俺は・・・その二つをさっと取ると。

ニノを促し急いでレジへと進んだ。

有人レジは一人会計していたから。

俺は・・・無人レジへ進む。

隣にぴったり立つニノ。

後ろからは・・・やばい寄り添ってる///・・・と言う二人の声が聞こえる。

でも。

距離を取ってくれているし話かけてもこない。

ニノの「デート中だから」の言葉が効いているんだろう。

それはホント・・・ありがたかった。
















会計を終え。

店を出ようとすると。

ニノがその女性達を振り返り言った。



「これからもベルクをよろしくね♡」

「きゃぁ・・・///ぁ・・・はい///♡」

「じゃあ///気を付けて帰ってね。」



そう言うと・・・ヒラヒラ・・・と軽く手を振った。

俺は。

2人に軽く会釈をして。

店を出た。



「まだ見てるよ。おーのさん。手を振ってあげたら?」

「ん///。」



ガラス越しに・・・じっとこっちを見ている二人がいて。

でも。

手を振る・・・というのも恥ずかしくて。

だから俺は・・・二人に向かって軽く手をあげた。

でもたったそれだけで。


ガラス越しでもわかるくらい飛び上がる二人。

 

ぴょんぴょん跳ねている。

ちょっと恥ずかしいけど・・・ぅん。

 

喜んでもらえるのはやっぱり嬉しい///。


 

 

つづく