大宮さんの恋物語です。
毎日20時更新予定です。
ではでは・・・どぞ・・・。
*************************
Side.N
そして今。
ライブの打ち上げに来ている。
ホント・・・こういうのって部外者がいたら気を使わせてしまうから。
僕は遠慮したんだけど。
是非・・・と。
おーのさんにも櫻井さんにもスタッフさんにも。
現場監督さんにも言われ。
って言うか・・・ほとんど知った顔のスタッフさんばかりで。
だから。
ほんの少しだけ・・・参加させてもらった。
ライブ会場の1室を貸し切ってデリバリーでの打ち上げ。
今はどこのグループもこのやり方が主流なんだけど。
一番最初ににやり始めたのはこのベルクの二人だ。
しかも・・・言い出しっぺはおーのさんだって聞いてる。
これなら。
まだ仕事が残っているスタッフさんも参加できるから・・・と言うのが大きな理由だったらしく。
そういうところ・・・おーのさんらしなって。
そう思うんだ。
さすがに目立たないように・・・端っこに座って飲んでいる僕。
それでも・・・スタッフさんがかわるがわる僕の隣に来てくれて。
飲み物や食べ物なんか・・・すごく気を使ってくれる。
中には。
あのMCの時の・・・恋人の件。
最高でした・・・なんて言って。
目をキラキラさせてくれるスタッフさんもいて///。
なんか・・・恥ずかしかったんだけど。
でも・・・素直に嬉しく思ったんだ///。
打ち上げが進むと。
景品付きのクイズ大会が始まる。
みんなホントに楽しそう。
ずっと長く一緒にやってきた人たちで。
同じツアーは二度とできないから。
こういう場は・・・すごく感慨深くなる。
ぁ・・・今度はなんか。
ベルクの曲の早当てが始まった///。
ホント・・・楽しそう///。
おーのさんはあちこち引っ張りだこで。
何度かチラチラこっちを見たんだけど。
なんか・・・こっちに来れずにいた///。
でも全然それは当然だし///。
僕の方がお邪魔してるんだから。
自由に・・・好きにしてほしいって思ってる。
遠目で・・・おーのさんを見つめる。
あの。
舞台の上で煌びやかな衣装を着ていたおーのさんは。
今・・・グレーのジャージを着ている。
舞台上ではがっつり上げていた前髪も。
シャワーを浴びた後だから・・・今はサラリと額に落ちている。
邪魔なのか・・・前髪をかき上げるのは家でもよく見る癖で。
なんか・・・おーのさんが戻ってきてくれたような感覚になり。
改めて・・・あのステージ上は特別な場所なんだ・・・と感じた。
ついさっき・・・櫻井さんが僕の隣に来てくれて。
楽しんでる?って聞いてくれた。
おじゃましてすいません・・・って言ったんだけど。
全然気にしないでって言ってくれて。
だって智君の恋人なんだから・・・って。
そう言ってくれて///。
僕は・・・櫻井さんのピアノがすごく素敵だった・・・と伝えた。
その後は・・・現場監督さんも来てくれて。
実は次のライブで。
僕たちがお世話になる人だったから。
きちんと挨拶したんだけど。
潤君のこと・・・ほめてもらったのがちょっと嬉しかったなぁ///。
打ち上げが始まってしばらくたったから。
僕は・・・そろそろ帰ろうと。
そう思った。
おーのさん。
どこにいるんだろう。
当然僕は・・・今日は大阪に宿泊。
連泊しているおーのさんとは。
同じホテルだけど別の部屋を手配してもらっている。
明日は午後からのテレビ収録だから。
ここから直接行けば全然間に合う。
おーのさんに・・・帰る・・・と言おうと思ったんだけど。
ちょっと見まわしても姿が見えない。
誰かと話し込んでるのかな・・・と思い。
邪魔しちゃいけないから。
僕は・・・LINEで。
帰るね・・・と打とうとしたら。
ちょうど・・・そのタイミングで。
とん・・・と隣に座る人影。
?・・・と思って見たら。
ぇ・・・おーのさん・・・///!?
つづく