僕らの日々 58 | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 

 

大宮さんの恋物語です。

 

毎日20時更新予定です。

 

ではでは・・・どぞ・・・。

 

 

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Side.N



なんで。


どうして女装しなくちゃいけないの?

おーのさんに問いただしている僕。

ここは・・・どこ・・・?

・・・夢?

声がやけに響く。

女装だなんてひどい。

僕との事をおーのさんは隠すの?

ついさっき思ったことを言っている僕。

おーのさんは。

困った顔していたのに。

でも急に真顔になって。

隠さないよ・・・と。

俺は。

ニノとのことは。

誰にも隠したくないよ・・・と。

優しく・・・僕の髪をなでながら言う。

ホント?と言う僕に。

ホントだよ・・・と。

ニノさえいれば俺はいいんだ・・・と。

優しくいい・・・きゅと抱き締められる。

満足する心。

いらだちが消えて。

穏やかになっていく。

そうよ。

おーのさんはそういう人だもん。

僕の存在を。

ないようには扱わない。

きっと。

隠さない。




















「お・・・-のさん・・・。」

「・・・ん。」

「・・・ぁ・・・れ・・・?」

「今運んでるから。ベッドへ。」

「・・・ぇ・・・。」

「具合悪そうだよ。」

「・・・そ・・・う・・・?」

「ん。明日。撮影は休みだけど。なんかあるんでしょ?コンサートの打合せだっけ?」

「・・・ぁ・・・る。」

「俺のマネージャーに連絡取ってもらってるから。シルバーウルフに。可能なら明日は休むといいよ。」

「・・・。」



すとん・・・と。

柔らかい感触。

ベッドへ運ばれた・・・と気づく。

ついさっきのは・・・夢。

髪をなで・・・抱きしめてくれたのは夢のおーのさん。

そんな夢・・・どうして見たの・・・?

僕。

具合が悪いの・・・?






















「熱。計れる?これ体温計。」

「・・・計れ・・・る。」

「・・・。」

「ピピって・・・言った・・・?」

「まだ。」

「・・・。」

「・・・。」

「言った・・・ピピって。」

「・・・ん。」

「・・何度・・・?」

「・・・37度。」

「ビミョー・・・。」

「安心はできないな。」

「・・・。」

「薬飲む?」

「飲む・・・。」

「なんか食べた方がいいよね。ヨーグルト食える?」

「・・・ぅん・・・。」

「準備してくる。」

「・・・ぁ・・・。」

「・・・ん?」

「女装・・・。」

「・・・?」

「しろなんて・・・言わない・・・?」

「・・・。」

「僕・・・に。」

「言わないよ。ニノはニノままだから。」

「・・・。」

「俺は誰にも隠さないよ。ニノとのこと。」

「・・・。」



ほら。

やっぱり。

おーのさんはこういう人。

女装しろとも言わないし。

僕のこと・・・絶対に隠さない。

僕の存在を否定なんてする人じゃないんだ。

安心する。

驚くほど安心して・・・全部おーのさんに任せようって思えた。


















「あ・・・りがと。」

「・・・ん。」



そっと。

頬が包み込まれる。

おーのさんの優しい手。

そして。

すっと・・・髪をなでられた。

さっきの。

夢でなでられたのよりも何倍も優しく。

僕を・・・本当に気遣うような手。

うっすらと開いた目で。

おーのさんを見つめる。

すごい心配そうな顔。

大丈夫・・・と言おうとしたけど。

睡魔の方が強くて。

そのまま・・・目を閉じた。

触れられる手が気持ちいい。

そうだよ。

おーのさんなら。

リアルならちゃんと・・・全部。

隠さず僕との事を言ってくれるんだ。

もしも。

 

付き合いが本当なら・・・ね。

・・・。

・・・。

付き合いが・・・本当なら・・・?

ぁ・・・そっか。

今は。

嘘の付き合いだった。

・・・。

・・・。

なに・・・?

嘘の付き合いって・・・。

なんだっけ。

・・・。

・・・。

思考が・・・ちょっとおかしい。

なんか・・・グルグルしている。

おとなしくしていよう。

僕は・・・大きく深呼吸をすると。

考えを手放した。




.

 

つづく