僕らの日々 44 | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
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大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

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大宮さんの恋物語です。

 

毎日20時更新予定です。

 

ではでは・・・どぞ・・・。

 

 

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Side.O



それにしても。

今日の撮影は。

自分的には・・・散々だった。

とにかく意識しすぎてしまって。

ふと・・・ニノに触れられた瞬間に。

ちょっとだけ・・・ホントにちょとだけビクッてなったり。

ニノに見つめられて。

でも俺が見つめ続けられなくて。

監督さんから・・・あと少し見つめ合ってください・・・って言われちゃったりして。

それでもなんとかやっと撮影が終わった。

自分の中ではずっと。

とまどいとぎこちなさがあったんだけど。

付き合い始めの二人・・・を撮った今日。

そのぎこちなさが上手く作用したようで。

初々しい・・・と監督に判断され。

無事に時間内で今日の分が撮り終わった。















でも。

当然・・・ニノには全部ばれていたみたいで。

撮影中・・・時々じっと。

俺を見つめる視線を感じていて。

だから。

帰ったら。

なんか言われるだろうな・・・と。

でもなんて答えたらいいのか。

どうしたらいいのか。

わからないままに・・・それぞれのマネージャーの車で帰路へついた。

















今日はずっと・・・ニノの車について行ったから。

て言うか多分シルバーウルフが少しスピードを控えてくれたんだと思うけど。

同じタイミングで駐車場へ到着した。

車から降りて・・・一緒に歩き始めるけど・・・ニノは無言。

エレベーターも・・・廊下も。

無言で前を行くニノを。

ただひたすらに早足で追いかける俺。

こみ上げてくる罪悪感と。

じんわりとにじむ汗。

ニノは。

どう思っているだろうか。

どう思われてもしかたのないくらい。

今日の俺はあきらかにダメダメで。

ニノが昨日言っていたような。

恋人同士のフリをするどころか。

逆に意識しすぎて全然挙動不審で。

だから。

先手を打って・・・謝った方がいいのかもしれない・・・と。

そんなこと思いながら部屋に入ったら。

ぐいっと・・・無言で腕をひかれ。

ソファに座らせられ。

そして・・・言われた。


















「ねぇおーのさん。無理・・・?」

「無理じゃない。」



即答。

なんなら・・・ちょっと。

かぶせ気味の言葉。

自分でも・・・これほどの瞬発力があるのか・・・と。

ちょっと驚くほどだった。



「///なんの話かわかるの?」

「・・・わかるよ///。」

「・・・なんか今日。大変そうだったから。」

「・・・ごめん。」

「おーのさん悪くないし。恋人同士・・・っていうのが難しかったんでしょ?」

「・・・いや・・・。」

「なんか意識させちゃったよね・・・。」

「・・・。」

「やっぱりやめ・・・」

「やめないっ。」



驚くほど。

きっぱり言い切った俺に。

驚いた顔をするニノ。

って言うか・・・俺自身が。

一番驚いてるんだけど・・・///。

緊張してドキドキして。

映画の撮影にも・・・少なからず影響を及ぼしているのに。

俺。

やめたくはないのか。

ニノと。

恋人同士になりたいのか。





 たとえそれが

 偽りでも





















「わかった。じゃあ・・・ちょっと整理してみよ?何がダメなの?恥ずかしいの?」

「いや・・・あ・・・ぅん・・・ちょっと・・・。」

「照れるの?」

「・・・ぅん・・・。」

「それだけ?」

「・・・。」

「あとは何か。理由ある?」

「・・・。」



大ありなんだけど。

好きだから。

ガチで好きだから。

だから照れるし。

意識するし。

程度がわからず。

緊張するんだよ。

でも。

それは言えない。

ぜったいに言えない・・・から。

もっともらしい理由を。

恋人同士のフリをできなかった理由を。

探さなくちゃいけない。

恥かしい・・・照れる・・・は今言ったけど。

どうも・・・それだけで押しきれそうにない感じだった。

ニノが。

真剣に向き合ってくれている。

それは・・・嬉しいんだけど・・・。






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つづく