大宮さんの恋物語です。
プロローグがございますのでこちらからどぞです///。
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Pretender~プロローグ1 | ナツコのブログ (ameblo.jp)
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ではでは・・・どぞ///♡
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Side.O
「運命の人。見つけたいでしょ?」
「そりゃぁ見つけたいけど・・・。」
「・・・ね。だから。その手助けをするよ。」
「・・・。」
「・・・ね。」
「・・・例えば?」
「ぇ・・・例えば?」
「そう。例えば。どんなことするつもりよ。」
「んっと・・・あ・・・あぁ・・・出会いの場を・・・広げるとか。」
「僕美容師よ。お客さんとか・・・あと大会で他の美容師とか。出会う機会多いけど?」
「でも。」
「・・・?」
「見つからなかったんでしょ?今まで。その中では。」
「・・・。」
「だから・・・そうじゃないところ・・・別のフィールドで・・・とか。」
「例えば?」
「・・・。」
例えば?とばかり聞いてくる彼。
でも。
・・・そう。
気づく。
さっきよりも若干前のめりになってるってことに。
俺を。
責める・・というよりも。
頼って聞いてきてるような。
そんな感覚。
「わからないけど・・・でも。」
「・・・。」
「これまで行かなかったような場所とか。そういうところへ行ってみるとか?」
「・・・どういうところ?」
「・・・ごめん。今は思い浮かばないけど・・・。」
「・・・。」
「考えるよ。」
「・・・。」
「考える。」
「・・・。」
「だから。とらせてよ俺に。責任。」
「・・・。」
なんかもう。
どうしてここまでこじれたのかわからなくなってきた。
そもそも合意。
その場のノリ。
暴力もふるってない。
一夜限りだけど・・・。
もしかしたら彼は自暴自棄になってたかもしれないけど。
とにかく合意。
さらにはもういいって言ってくれている。
忘れるから・・・とも言ってた。
どっちが被害者とか加害者とかない。
何て言うか・・・いうなればケンカ両成敗的な?
いや・・・ちょっと違うか。
でも・・・とにかく合意なんだ。
だから。
俺が責任とる必要なんて・・・ないんだろう。
なのに。
どうしてこんなにも必死なのか。
もう。
よくわからなくなっていた。
罪滅ぼし?
うしろめたさ?
先輩への忖度?
よくわからない。
けど・・・でも。
とにかく俺が納得できていない。
そう。
俺が納得できていないんだ。
男として。
ヤり逃げは・・・ダメ。
ただ。
その思いだけだった。
・・・その思いだけ・・・だよな・・・?
運命の人。
彼の運命の人は俺かも・・・と。
あの夜。
一瞬思ったことを思い出す。
へんなこと・・・考えてたな。
しばらくの沈黙。
じっと一点を見つめている彼。
心理学とか・・・詳しくない俺でもわかる。
どう返事をしようか・・・と。
きっと心が行ったり来たりしているんだ。
俺は・・・もう。
彼がどうあっても自分の考えを曲げるつもりはなくて。
だから・・・断られてもまた食い下がるだけだし。
堂々巡り。
同じことの繰り返し。
それに気づいて。
折れてほしい。
はぁ・・・と。
ため息をつく彼。
心が決まったのか。
つい・・・と顔を上げると俺を見た。
「わかったよもう・・・じゃあ探して。僕の運命の人。」
よっしゃ。
心の中でガッツポーズ。
これで・・・俺は。
罪滅ぼしができる。
ほっとする・・・一安心だ。
「探すって言っても大変だと思うけど。」
「いや探す。約束するよ。」
「とりあえずどうすればいいの?」
「・・・え・・・。」
「あなたとどこか。行けばいいの?」
「・・・あ・・・ああ・・・うん。ぁ・・・次いつ会える?」
「次は・・・。」
スマホを指の先で。
こんこん・・・と叩くようにしながら操作する彼。
互いに平日休み・・・特に俺は不定休だから。
休みの日とかじゃなくて。
これくらいの時間ならいつでも大丈夫・・・と言ってくれる。
俺も。
この時間なら店が終わった後に来られるから。
とにかく。
どこに行って何をしたらいいのか。
考えなくちゃ。
そう思いながら。
とりあえず次会う日を決めた。
そのあと。
じゃあとか言われて。
帰るのかな・・・と思ったら。
お腹すいた・・・って言うから。
焼きそばを頼んだ。
まだ。
俺と一緒にいてもいいらしい。
・・・よかった。
つづく