大宮さんのBL物語です。
苦手な方はご注意を。
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「でも・・・さ。」
「・・・ん?」
「どうしてその・・・翔ちゃんとまーくんは・・・その・・・。」
「・・・。」
「和君から隠してたのかな。俺を。」
「・・・。」
そう。
そもそもあの二人が・・・和君から俺を隠していたことが。
不思議と言えば・・・不思議で。
「知ってたんじゃない?俺が大野さんのこと好きって。」
「・・・ぇ・・・。」
「だからじゃない?」
「・・・。」
「それって・・・ぇ・・・えっ?」
「あ~やっぱわかってなかったんだ大野さん。」
「・・・。」
「ホント鈍感だね。」
「・・・。」
「ぁ・・・それとも。」
「・・・。」
「男同士の恋愛なんて・・・考えられなかった?」
「・・・。」
「あのねぇ・・・。」
くいっと。
引っ張られ。
和君へと傾く体。
そっと・・・耳元で。
和君が言う。
「好きじゃなきゃちゅうなんてしないでしょ?」
昨夜を思い出し。
かぁっと。
一瞬で顔が火照る。
って言うか・・・和君。
もしかして・・・。
「じゃあもしかして昨夜は・・・。」
「・・・ん?」
「俺を誘ってたの?」
「ん~///まあ誘ってたって言うか///ぅん・・・まあ・・・ね。」
「・・・。」
「お酒の勢いを借りて・・・的な?」
「・・・。」
「でもすっごいジャマが入ったからあきらめた・・・もう翔ちゃんとまーくんが・・・」
「どうして・・・。」
「・・・ん?」
「なんでもっとハッキリと言ってくれなかったの?」
「・・・。」
「ぁ・・・責めてるんじゃないよ・・・全然。」
「・・・。」
そう。
自分からは言えなかったくせに。
もっとハッキリ言えなんて。
それは・・・卑怯というかずるいというか・・・。
「・・・だって・・・。」
「・・・。」
「もしもさ・・・好きだってさ・・・俺が大野さんに言ったとしてさぁ。」
「・・・。」
「大野さんが俺のこと好きじゃなかったらさぁ・・・。」
「・・・。」
「もうそばにいられないじゃん。」
「・・・。」
「家にも遊びに行かれないし。」
「・・・。」
「きっとお店にも来てくれなくなるでしょ?」
「・・・。」
「会えなくなっちゃうなんてさ・・・。」
「・・・。」
「そんなの・・・。」
「・・・。」
「ヤだもん。」
「・・・。」
口をキュッと結び。
悲しそうに・・・眉を八の字にする和君。
電車の中じゃなければ。
抱きしめて。
たくさん愛を伝えられるのに。
俺も好きだよって。
たくさん言えるのに。
・・・俺は。
さっきから・・・電車が揺れるたびに触れる和君のその手を。
くっと。
・・・。
・・・。
握った。
「・・・。」
「・・・。」
「フフ・・・けっこう大胆だね///。」
「・・・いや?」
「うぅん・・・好き///。」
「・・・。」
とろけそうな笑顔で。
さらりと言われた「好き」の言葉に。
心が躍る。
俺も・・・言いたいのに。
言えない。
家で聞くから・・・と言われたから。
きっと・・・和君はそれなりに。
いわゆる告白のシチュエーションとか。
そういうの考えてるのかもしれない。
その気持ちは嬉しいし。
そういうことを大事に思うところもかわいくてたまらないけど。
言いたいのに言えないのは。
ちょっとキツイ///。
好きだって。
俺も言いたい。
.
つづく
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毎日20時に更新です。
楽しんでいただけたら・・・。
ではでは。
来てくださってありがとうございました。