大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~
Side.O
慌ただしい救急オペが終わった。
ニノが入ってくれて。
それが・・・いつも通りのニノで。
だから・・・安心はした。
・・・。
・・・。
でも。
「大野先生?」
「・・・ん?」
ニノが。
小首をかしげて・・・俺の隣にいる。
それは・・・いつものニノで。
あいかわらず・・・かわいくて。
「今の患者さん・・・無事にICUに入りました。」
「そう。」
「はい・・・患者さんのご家族も・・・家に帰ったそうです。」
「・・・ん。」
「・・・。」
「・・・。」
「何か・・・飲みますか?」
俺を覗き込み。
クリクリの瞳で・・・言うニノ。
ねぇ・・・ニノ。
いつものニノに戻ったのは・・・さ。
それは。
誰の・・・おかげなの?
「ニノ・・・ちょっと来て。」
「・・・はい。」
松本先生に呼ばれ・・・ニノが向こうへと行く。
俺は。
小さく・・・ため息を吐き。
さっき。
食堂で見た二人・・・翔君と二ノを思い出す。
コーヒーを・・・ニノの好きなコーヒーを買っておいてあげよう・・・と。
出勤してすぐに食堂へと向かった俺。
一緒にフレンチトーストを家で食べ・・・それからそれぞれ仮眠をしたから。
起き抜けの今・・・コーヒーが欲しいだろうな・・・って思ったから。
フレンチトーストを一緒に食った時のニノは。
少し・・・元気が出たみたいで。
ちょっと安心したことを思い出す。
自販機でコーヒーを買い・・・何気なく見渡す。
もう・・・外は暗くて。
食堂も・・・人がまばらで静かだ。
・・・と。
・・・ん?
向こうの・・・柱の奥。
そこに座っている人影が・・・暗くなった窓ガラスに反射して映った。
あれは・・・ニノ・・・?
こんなところにいたのか・・・と。
コーヒーを持って近付こうと・・・した瞬間。
至近距離の隣にいる・・・翔君が見えた。
見つめ合いながら話す二人。
何を。
・・・。
・・・。
話してる?
俺は・・・しばらく立ち尽くし。
二人を見ていたけど。
ナースが二人・・・やってきたのが見えて。
それで我に返り・・・食堂を後にした。
救急に戻り。
しばし・・・考える。
二人。
何を・・・話していた?
用事がある・・・と言って早めに出て行ったニノ。
そこで・・・食堂で翔君と二人でいた。
それって。
・・・。
・・・。
どういう意味なんだよ。
ぐいっと・・・心臓がつかまれたように痛む。
それから後しばらくして・・・救急患者の連絡が入り。
俺は・・・一瞬躊躇したけど・・・でも。
院内ピッチでニノを呼び出した。
すぐに出てくれたニノ。
それに安堵したけど。
戻ってきたニノは。
いつものニノで。
あのオペで・・・ハサミを落としてしまったような。
少し元気のないニノではなくて。
いつも通りのニノだったから・・・だから。
それは。
ねえ。
翔君のおかげなの?って。
そんな事。
思いたくないけど・・・思ってしまった。
結局・・・俺は。
ニノに何も聞けなかった。
どうして様子がおかしかったのか。
なんで・・・元気になったのか。
聞けなかったんだ。
.
.
.
つづく