大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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「今は・・・考えてない。」
「・・・。」
「恋人とかってことでしょ?」
「・・・はい。」
「院長になったら・・・嫁さんもらう事になるからさ。」
「・・・。」
「だから・・・まあ・・・作るつもりはないよ・・・そういう人は。」
「・・・遊んでくれる人がいればいいってこと・・・ですか?」
「え///いやいや・・・勘違いしないでよニノ。俺は・・・そういうのないから。」
「嘘はだめですよ。だってナースが櫻井先生を・・・」
「勝手にせまられてはいるよ?俺。でも・・・受け入れてないし。」
「・・・え・・・そう・・・なんですか・・・?」
「そうだよ・・・ナースに手を出すなんてそんな怖いこと俺しないし。」
「・・・。」
なんとなく。
うん。
ちょっと考えれば・・・わかる。
確かに櫻井先生は・・・そういう怖いこと・・・しなそうだ。
「まあ・・・じゃあ・・・それはそれとして・・・。」
「信じてよ。」
「具体的な話ですけど・・・僕は何をすればいいんでしょうか。」
「ノーコメントかよ///まあ・・・だから俺についてくれれば。」
「だから。具体的には・・・。」
「例えば俺のオペに入るとか。」
「・・・。」
「あとは・・・そうだな・・・学会にも一緒に行こう。」
「・・・学会・・・。」
「院長にもアピールして欲しいんだ・・・櫻井先生がすごいって。」
「はぁ・・・。」
「積極的に頼むよ?」
あまりテンションは上がらないけど・・・でも。
これをしないと大野先生が院長になっちゃうし。
もしなったら間違いなく・・・僕は失恋だ。
・・・。
・・・。
いや。
そうじゃなくったって。
叶う恋ではないけど。
・・・。
・・・。
そっか。
叶う恋じゃないんだ。
「ねぇ・・・ニノ。」
「・・・はい。」
「智君の事・・・本気で愛してる?」
叶うかどうか・・・で人は人を好きにならない。
人を思う気持ちに・・・条件なんてつけられないから。
でも。
・・・。
・・・。
できれば。
愛されたい。
思いを。
この先・・・伝える時なんて。
くるんだろうか。
・・・。
・・・。
先の事は・・・うん。
わからないけど・・・でも。
「はい・・・愛してます。」
「そう。」
優しく・・・笑う。
僕を見て。
こんな顔するんだ・・・って。
そんな・・・顔。
「何か・・・知りたいことある?智君の事で。」
「・・・知りたいこと・・・。」
「そう。」
「・・・あ・・・。」
「ん?」
「みちこちゃんって・・・誰・・・ですか?」
「え・・・みちこちゃん?」
「はい・・なんか・・・人形の絡まった髪をといてたって・・・。」
「・・・あ・・・ああ・・・あれね・・・みちこちゃんっていうのは・・・」
教えてくれる櫻井先生。
まさか・・・この先生が。
唯一の僕の・・・恋煩いを知る人になるなんて。
出会った時は思いもしなかった。
大野先生のこと。
イロイロと教えてくれる櫻井先生。
もしかしたら。
この恋を知った事で・・・これから先。
僕は苦しむことになるかもしれない。
でも。
・・・。
・・・。
でも。
それでも。
プルルル
院内ピッチが鳴る。
呼び出しは・・・大野先生からだった。
「僕・・・行きます。」
「ん・・・。」
立ち上がり・・・走りだす僕。
大野先生。
・・・。
・・・。
できるだけ・・・長く。
あなたのそばにいたい。
わかってる。
叶わない恋だって。
気づいてる。
ずっと一緒に・・・なんて無理だって。
でも・・・そう。
できる限り・・・あなたの隣にいたい。
どんな時でも。
・・・。
・・・。
フ・・・と笑う。
ずいぶんと乙女みたいな考え方をするな・・・なんて。
少し照れながら。
僕は・・・大野先生の待つ救急へと向かった。
.
.
.
つづく