大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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そう思ったら・・・なんだかもう大変で。
突然「好き」の言葉が脳内でグルグル回り始めた。
え・・・好き?
うん・・・好き。
好き・・・だよね。
そうだよ・・・好き。
なんで・・・好き?
分かんないけど好き。
本気だよね?
そう・・・。
本気。
好き?
好き。
その好きって・・・。
うんそう・・・そういう意味。
愛してるってこと?
そう・・・多分・・・愛してるって事。
たくさんの僕が脳内でうるさくしゃべる。
大きく息を吐いて。
心を落ち着かせる。
目だけで・・・もう一度大野先生を見た。
うん・・・やっぱり好き。
軽く・・・体がしびれる感じ。
さざ波のような震えが小さく上がって来る感覚。
「好き」の思いで溺れそうになる。
じっと。
フライパンの上の食パンを見つめる先生。
その横顔が。
やっぱりキレイで。
少しとがった口が・・・いつもの集中している大野先生のくせで。
そんな先生を見ていたら・・・優しさと甘さが心に広がり。
「好き」が「愛してる」の思いだ・・・という事に改めて気づいた。
そう気づいたら・・・逆に。
落ち着いていく。
心が・・・静かになっていく。
ずっと・・・ここ数日抱いていた疑問に答えが出て。
それが・・・すごく納得がいくことで。
でも・・・気づいたことで・・・もしかしたらこの先。
自分が苦しくなるかもしれないんだけど。
その事にも・・・もう気づいているけど・・・でも。
今は隣にいる。
こうして・・・大野先生の隣にいられる。
ここは今・・・僕の居場所だ。
大きく深呼吸をして。
僕は・・・大野先生に菜箸を渡した。
焦げないように見ながら・・・大野先生が焼く。
僕は・・・お皿の用意をしながら。
コーヒーメーカーのスイッチを入れた。
「ちょっと焦げちゃったな。」
「・・・大丈夫・・・です・・・。」
確かに焦げちゃったけど。
でも・・・うん・・おいしそう。
二人・・・リビングのソファに並んで座って。
コーヒーもテーブルの上に置いて・・・準備万端になる。
まだ・・・テーブルにお皿を置いたままの大野先生。
食べてみて・・・と。
僕に言う。
「いただきます。」
フォークにさして。
半分に切ったフレンチトーストを大きく開けた口へと運んだ。
柔らかいパン。
口いっぱいに広がるふわっと香るバターの・・・その後に。
甘さとコクがやってくる。
「おいしぃ。」
「よかった///。」
隣を見る。
大野先生が嬉しそうに。
優しく。
僕を見つめる。
口元は・・・ちょっと照れてるのか。
への字になってる。
「大野先生も・・・食べてください。」
「ん。」
そう言うと。
フレンチトーストを・・・フォークで切って口に運んだ。
「んまい。」
そう言うと。
嬉しそうに僕を見る。
そんな・・・大野先生を見て。
僕は幸せを感じて。
自然に笑みがこぼれた。
この人が好き。
改めて・・・そう思う。
理由なんてよくわからないけど。
でも。
好き。
胸の中へ・・・フレンチトーストみたいな甘さが広がっていく。
大野先生から目が離せない。
今日の失態の理由を。
何も聞かずにいてくれる先生。
優しいんだね。
ホントに・・・優しい人。
僕は。
フレンチトーストを食べながら。
心で思った。
もう。
大野先生を・・・応援できないって。
先生を院長に推すってことは・・・すなわちその先には結婚・・・というモノがある訳で。
自分の気持ちを知ってしまった今。
それはもう・・・純粋には応援できなくて。
ううん・・・応援できないどころか・・・逆に阻止したいくらいで。
だから。
・・・。
・・・。
ごめんなさい。
大野先生が院長になること。
望めなくて・・・ごめんなさい。
隣にいたい。
そう・・・強く思う。
この人のそばに。
ずっとずっといたい。
僕は決心をして。
そして・・・残りのフレンチトーストを頬張った。
さっきは甘く感じていたフレンチトーストが。
少し・・・苦く感じる。
明日。
櫻井先生のところにいこう。
僕はそう・・・決心をした。
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つづく