大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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Side.O
ニノの様子がおかしい。
忙しくない救急で。
少し離れたところに座るニノを。
視界の隅に収めながら俺は考えていた。
いつから・・・と明確にはわからないんだけど。
多分・・・おとといくらいから・・・だ。
なんとなく上の空で。
ぼんやりとしていることが多くて。
心配になる。
小さなミスも多くて。
らしくない。
何が・・・あったのか。
あの日・・・あの頃。
何があった?
思い出せるのは確かあの頃。
院長になりたいのか・・・と聞かれた。
通達があった日の事だから・・・よく覚えている。
そもそも俺は・・・院長という地位には何の魅力も感じていない。
どちらかというと現場でオペしていた方が性にあっている・・・と思っている。
でも・・・そう。
考えていたのは・・・人事。
ニノがどこかへ行ってしまわないように。
ただただその一点で・・・俺は。
院長になりたいだけだった。
院長になりたい理由を。
知りたい・・・と。
まっすぐに俺の目を見ながら言うニノに。
俺の言葉を待っているニノに。
愛しさが溢れ・・・触れそうになった事。
今でもよく覚えている。
なんかついてる・・・なんて鉄板の言い訳すら信じたニノ。
全面的に俺を信じているニノを見て。
浮ついた気持ちを落ち着かせた。
・・・のに。
人事の話をしながら。
柿ピーを頬張るニノが。
かわいいな・・・なんて思って。
さらには。
その・・・指を無意識に舐める仕草に。
突然下半身に熱が集まって。
それで・・・酔った事を自覚して。
さすがにやばいな・・・と思った俺は。
寝室へと行くことにしたんだ。
海外医師団への推薦が来たら。
ニノは・・・行くんだろうか。
そんな疑問を投げかけたまま・・・で。
あの日の事を思い返す。
長時間のオペの後で・・・酔っていた俺。
何か。
何か・・・いけないことを。
言ってはいないだろうか。
してはいないだろうか。
何度思いだしても・・・思い当たるふしがない。
ならば・・・ニノは。
何が原因で・・・こんな風になっているのか。
俺が原因ではないことに安堵しつつ。
俺の他に原因があることに嫉妬の想いが沸き起こる。
あの時ニノは。
翔君のところへ行っていた。
でも・・・うん。
それが原因であるとは・・・絶対に思いたくはなかった。
今日は・・・夕方からの一緒の夜勤。
ニノは出勤ギリギリまで自室にいた。
具合でも悪いのか・・・聞いたんだけど。
ちょっと寝不足なだけです・・・と。
俺を見もしないで言う。
ニノ。
・・・どうした?
何が・・・あった?
心配で・・・不安で。
どうにも・・・心が落ち着かなかった。
今も・・・少し離れた場所で。
座ってぼんやりとしているニノ。
時々・・・視線を感じて・・・ニノの方を見るんだけど。
さっと視線をそらされたような。
最初からこっちを見ていなかったような。
イマイチよくわからないんだけど目が合わなくて。
なぜか・・・今までできていた意思通が上手くできないでいた。
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つづく