Stand by you every moment~15-3 | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 
 

 

 

大宮さんBL前提のお話です。

 

苦手な方はご注意を///。

 

 

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「智君がさ・・・女性の方を向いて。」

 

「・・・。」

 

「あのキレイな指でその人を引き寄せてさ。」

 

「・・・。」

 

「・・・頬とか触れて・・・。」

 

「・・・。」

 

「愛おしそうに見つめてさ・・・。」

 

「・・・。」

 

「で・・・。」

 

「・・・。」

 

「キスするの。」

 

 

 

きゅっと。

 

眉根が寄ったのが。

 

自分でわかった。

 

全身の肌が・・・鳥肌が立ったみたいに泡立つ。

 

 

 

「痛いよ・・・手。」

 

 

 

その声で気づく。

 

櫻井先生の手を。

 

ぎゅっと握り込んでいた事に。

 

 

 

「すいません。」

 

 

 

ぱっとその手を離した。

 

じっと見られているのがわかった・・・けど。

 

僕は。

 

その目を見れなかった。

 

だって必死だったから。

 

今・・・自分の脳内に浮かんだ大野先生と女性を。

 

頭から追い出す事に必死だったから。

 

何か・・違う事を考えたい。

 

むやみやたらに・・・体を動かしてみる。

 

手で口を覆う。

 

どんな顔しているのか。

 

全然自分でわからなくて。

 

もっと言うと。

 

どうしてこんなに必死になるのか・・・も。

 

よく・・・わからなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「返事・・・保留にしておくから。」

 

 

 

優しい声。

 

すっと肩を抱かれる。

 

 

 

「もう一度・・・よーく考えて。」

 

 

 

くしゃっと。

 

髪の毛を・・・つかまれ。

 

そしてそのまま・・・なでられた。

 

少しだけ落ち着く心。

 

大きくて温かい手だな・・・と感じて。

 

なぜか。

 

あんなに苦手だと思っていた櫻井先生が。

 

今・・・すごく近くに感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

救急へと・・・帰る。

 

歩きながら・・・少しずつだけど呼吸が整ってくる。

 

呼吸が整ってくると。

 

脳内がクールダウンして冷静に考えられるようになってくる。

 

僕が大野先生を愛してる?

 

そんな事・・・あるんだろうか。

 

さっきは・・・うん。

 

変な想像させられて。

 

なんか・・・魔法にかかったかのように。

 

心が勝手な方向へと飛んで行ってしまったけど。

 

でも・・・今は。

 

落ち着いてきた。

 

うん。

 

好きは好き。

 

でも。

 

それはやっぱり・・・尊敬とか憧れとか。

 

そういうのじゃないのかって・・・そう・・・思う。

 

・・・。

 

・・・。

 

やっぱり。

 

櫻井先生の勘違いなんじゃないかって。

 

そう・・・思った。

 

けど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

救急に戻る。

 

もう外来は終わった時間だったけど。

 

忙しい様子はなかった。

 

でも・・・大野先生の姿が見えない。

 

大野先生を・・・無意識に探している自分に気づいて。

 

そんな自分にとまどう。

 

いつも大野先生が作業をするデスクに行く。

 

メモやペンが乱雑に置いてるのを。

 

ささっと片付ける。

 

片付けながら・・・見つけた。

 

メモに書かれた大野先生のキレイな文字を。

 

走り書きのはずなのに。

 

キレイ。

 

大野先生は字もキレイだ。

 

書道の・・・何段だかを持っているみたいで。

 

多分・・・指先全般がすごく器用な人。

 

だから医者としても・・・

 

 

 

「ニノ。」

 

 

 

後ろから声を掛けられ。

 

小さく跳ねた僕。

 

振り向くと。

 

そこには・・・大野先生。

 

 

 

「お帰り。」

 

「ぁ・・・戻りました・・・。」

 

「遅かったね。」

 

「・・・ぁ・・・え・・・っと・・・。」

 

「どうだった?」

 

「・・・ぇ・・・?」

 

「患者さん・・・この間のオペの。」

 

「ぁ・・・ぁあ・・・は・・・い・・・良好だったみたいです。」

 

「・・・そう。よかったね。」

 

 

 

そうだった。

 

櫻井先生のところへ行ってきます・・・と言った僕は。

 

何しに行くの?って聞かれて返事につまり。

 

少し前に僕がオペに入った脳外科の患者さんの様子が気になって・・・と。

 

嘘をついたんだった。

 

 

 

 

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つづく