大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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でも・・・そう。
ただ思うのは。
これから・・・大野先生が。
その・・・次期院長候補の争いに巻き込まれるだろうなって事。
櫻井先生は・・・あんなで。
院長になりたい・・・とは言ってるけど。
大野先生に危害を加えるとか・・・何か卑怯なことをするとか。
そう言う事をするようには思えないから。
その辺は安心しているけど・・・でも。
戦略はきっと・・・たてるだろうから。
櫻井先生に勝つのはなかなか難しいかもしれない。
須山先生は。
あまり優しくない・・・と聞いている。
かなり診察をビジネスライクにとらえていて。
でも・・・だから。
一日に診る患者さんの人数はダントツでトップらしい。
でもその・・・例えばたくさんの患者を診る・・・ということが。
須山先生の医者としてのこだわりなんだとしたら。
それの筋を通すために院長になりたいと思うんだろう。
眼の前の・・・少し崩れた柿ピーに手を伸ばしそれを口にいれ。
柿の種の小さなかけらがついた指を・・・ちゅぷ・・・と口に含み。
指を咥えたまま舌で舐めとりながら・・・考える。
この三人での戦いが正々堂々の戦いならいいんだけど。
もし・・・卑怯な戦いになるのなら。
大野先生を巻き込ませたくない。
嫌な思いをさせたくない。
櫻井先生や須山先生がもし・・・完全に敵になるのなら。
僕は・・・全力で大野先生の味方になる。
アンテナを張り巡らせて・・・僕が大野先生を守らなくちゃいけない。
そんな事・・・思った。
まだ・・・院長が引退するのは先の話だろうけど・・・でも。
どう・・・なるんだろう。
その時・・・大野先生は。
・・・。
・・・。
僕は・・・。
・・・。
・・・。
考えながら・・・咥えていた指を・・・すっと口元から抜いた。
すると・・・大野先生が立ち上がり。
突然言う。
「歯磨いてくる。」
「ぁ・・・はい・・・。」
キッチンでグラスを洗うと。
洗面所へと向かう大野先生。
例えば・・・院長になったら。
大野先生のオペはもう見られないんだろうか。
そうなったら・・・ちょっと寂しいな・・・なんて思う。
僕もそろそろ寝ようかな。
グラスに残っているこれを飲んだら寝よう。
そんな事思っていたら。
大野先生が・・・そのままリビングの入り口で。
あけた扉に寄りかかりながら・・・僕に言う。
「少し酔った・・・先に寝るね。」
「ぁ・・・はい・・・。」
寝るね・・・と言ったのに。
でも・・・先生は動かない。
なんとなく僕は・・・座ったまま先生を見つめている。
「もし・・・推薦が来たら・・・。」
「・・・はい?」
「ニノは・・・行きたい?」
「・・・。」
推薦って・・・もしかして。
さっきの・・・海外の医師団の話?
・・・。
・・・。
そんな事。
考えたこともなかった。
確かに・・・ステップアップにはなるだろうけど。
ううんでも僕ではまだ・・・全然力になれないような気がする。
逆に迷惑かけてしまいそうだし。
英語だってしゃべれないし。
順応性とか・・・あんまりないし。
なにより。
・・・。
・・・。
一瞬。
思ったのは。
・・・。
・・・。
「フフ・・・ごめん・・・変な質問して。」
「いえ・・・。」
「・・・おやすみ。」
「・・・おやすみなさい。」
今僕は。
何を思った?
大野先生と一緒にいたい。
そう・・・・思った。
でも・・・うん。
そう。
尊敬しているし。
すごいなって憧れている。
さらには・・・うん。
僕がいないと。
先生は・・・だってできないこととかあるから・・・だから。
先生が選ぶ道を尊重するためにも。
勇気を持って先生が道を進むためにも。
僕は・・・そばにいたいと思った。
先生がどう思っているかわからないけど・・・でも。
僕は先生のそばにいたい。
だって。
尊敬してるから。
・・・。
・・・。
尊敬?
そう。
尊敬している。
手の中のグラスから。
薄くなったウイスキーを飲み干す。
はぁ・・・と大きく呼吸をして。
そして・・・立ち上がった。
明日・・・すぐに。
櫻井先生には断わろう・・・と。
そう決意して。
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.
つづく