Stand by you every moment~13-4 | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 
 

 

 

大宮さんBL前提のお話です。

 

苦手な方はご注意を///。

 

 

 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~

 

 

 

 

 

って言うか。

 

味方にならなくちゃいけないんだとしたら。

 

僕は。

 

櫻井先生じゃなくて大野先生の味方になるつもりだけど。

 

 

 

「意味がよく・・・わからないんですけど。」

 

「だからさ・・・俺の味方に・・・」

 

「なんでそれ・・・僕なんですか?」

 

「・・・。」

 

「僕の力なんて別に・・・」

 

「智君の・・・いわゆる側近的なニノがさ。」

 

「・・・。」

 

「俺を院長に推してくれれば・・・。」

 

「・・・。」

 

「それはさ・・・周りの人が見たら・・・おぉ!ってなるんだよ。」

 

「・・・。」

 

 

 

なんとなく。

 

意味はわかった・・・けど。

 

側近って。

 

僕・・・そんな風に思われてるの?

 

お弁当を食べ終わった櫻井先生がゴミを捨て。

 

そばにあったウェットティッシュで丁寧に中をぬぐう。

 

そして・・・テーブルの上にあったカゴから。

 

銀紙に包まれた・・・多分チョコかな・・・それを3粒とって。

 

お弁当箱の中に入れ・・・ふたをした。

 

相葉先生が言っていた・・・女性の扱いが上手い・・・という言葉を。

 

急に思いだす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だから俺が院長になるには・・・」

 

「あの・・・。」

 

「・・・ん?」

 

「直接大野先生に言えばいいんじゃないでしょうか。」

 

「・・・。」

 

「『俺院長になりたいんだけど』って・・・。」

 

「・・・。」

 

「大野先生と櫻井先生なら・・・話し合いで解決しそうですけど。」

 

「・・・。」

 

 

 

それはホント。

 

あの・・・虫垂炎のオペの二人を思い出す。

 

息の合った二人。

 

互いを尊重しつつ絶対の信頼をおいている。

 

僕があの時感じた疎外感は。

 

今でも忘れられない。

 

置いていかれた感覚。

 

思い出すと・・・今でも少し胸が痛むくらいだ。

 

 

「う~ん・・・いやほら・・・あの優君の誤診の時にさ。」

 

「・・・。」

 

「考え方がちょっと違ってたでしょ?俺と智君。」

 

「・・・はぁ。」

 

「だから・・・なんか・・・さ・・・。」

 

「・・・。」

 

「いや・・・本音を言うとね。」

 

「・・・。」

 

「そういう・・・借りみたいなのは作りたくないんだよ俺・・・例え智君でも。」

 

「・・・。」

 

「譲ってもらうとか・・・そういうのは・・・。」

 

「・・・。」

 

「やなんだよね。」

 

「・・・。」

 

「だから俺は正々堂々と・・・」

 

「僕に味方についてって言うのは・・・正々堂々と・・・なんですか?」

 

「これは戦略だから。」

 

「・・・。」

 

 

 

戦略。

 

根回し・・・的なこと?

 

そう言われれば。

 

そう・・・かもしれないけど。

 

でも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大野先生は・・・もしかしたら院長とか・・・興味ないかもしれませんけど。」

 

「・・・そう・・・かな。」

 

「・・・。」

 

「男ならさ・・・それくらいの野心あるでしょ。」

 

「・・・。」

 

 

 

あるのかな・・・野心。

 

って言うか大野先生は。

 

現場が好きなんじゃないかって・・・そう思うんだけど。

 

違うのかな。

 

 

 

「それに・・・ニノはさ・・・きっと俺につくと思うよ。」

 

「ぇ・・・。」

 

「まあさ・・・ちょっと考えてよ。今返事しなくていいから。」

 

「・・・。」

 

「ごめん・・・呼んで置いて悪いんだけど・・・来客があるんだ。」

 

「・・・わかりました・・・。」

 

 

 

さっと立ち上がりコーヒーの入っていたコップを片付けた。

 

ついでにささっと・・・テーブルの上を片付ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この部屋に来客があるんですか?」

 

「そうだよ。この部屋だよ。」

 

「・・・もう少し片付けたほうが・・・」

 

「じゃあニノ片付けてくれる?」

 

「自分でしてください。」

 

「残念///。」

 

 

 

屈託なく笑うから。

 

なんだか憎めなくなる。

 

笑顔が少し相葉先生に似てるな・・・なんて。

 

そんな事思った。

 

 

 

「返事・・・待ってるから。」

 

 

 

失礼します・・・と言って部屋を出た僕の背に。

 

櫻井先生が言葉を投げた。

 

味方になるかどうかって事・・・だよね。

 

って言うか大野先生は。

 

どう思ってるんだろう。

 

院長になりたいのか・・・聞いてみたい。

 

そんな事思いながら・・・廊下を進んだ。

 

エレベーター前で・・・降りてきた人とすれ違う。

 

スーツの男性。

 

来客用の名札。

 

重そうな大きなカバン。

 

・・・。

 

・・・。

 

製薬会社の人かな・・・と見当をつける。

 

とにかく。

 

返事しなくちゃいけないのか・・・なんて。

 

少し僕は憂鬱になりながら。

 

エレベーターに乗りこんだ。

 

答えはまあ・・・決まっていたけど。

 

 

 

 

 

 

.

.

 

 

つづく