大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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まさか。
短所はないって言った・・・なんて。
ちょっと恥かしくて言えない///。
だから話をはぐらかせた。
「堂々としてるって言った。」
「え・・・長所を?」
「うんそう・・・全然・・・誰にも媚びたりしなくて堂々としてるって言ったんだ。」
「・・・。」
それは・・・わかる。
自信家・・・とはちょっと違うんだけど。
うん・・・そう。
ぶれない何かを持っている。
それは僕も認める。
多分・・・すごくメンタルの強い人なんだと思う。
「短所は?櫻井先生の短所はなんて言ったんですか?」
「女たらしって言っておいた。」
「ぇ///。」
「いや実際はね・・・ナースの方から近づいてるんだけどさ・・・。」
「・・・。」
「なんかさ・・・上手いんだよね・・・女性の扱いが。」
「・・・。」
「だからみんな目がハートになっちゃうの。」
「・・・。」
「すぐにみんなさ・・・恋しちゃうんだよ・・・翔ちゃんに。」
「・・・。」
「あの瞳で見つめれてさ・・・『ありがとう』なんて微笑まれたら。」
「・・・。」
「コロッていっちゃうよね。」
相葉先生の・・・そんな・・・愛想笑いみたいな笑い方。
初めて見た。
「翔ちゃん・・・誰にでも優しくするから・・・。」
「・・・。」
「・・・って言うか気をもたせるような素振りするからさ・・・。」
「・・・。」
「みんなが翔ちゃんを好きになっちゃうんだ。」
どうしてそんな。
・・・。
・・・。
寂しそうな目をするんだろう。
声が。
あんまり聞いた事のない声で。
すごく・・・弱々しい声。
軽くとがった口が。
妙に幼く見えて。
言葉の奥に。
何か・・・相葉先生の心が一瞬見えたような気がして。
それが何か確かめようとして。
相葉先生の瞳をじっと見つめながら・・・僕の眉根が寄る。
どんなに見つめても。
見えるはずなんてないのに。
「やばかったかなぁ・・・女たらしなんて言っちゃって。」
静かに。
すがるように・・・眉根を寄せ僕を見つめる黒目がちの瞳。
いつもの元気で明るい相葉先生からは。
想像つかない・・・その表情に。
僕は・・・見ていられなくなってそっと視線をそらした。
「大丈夫ですよ・・・きっと。」
「・・・。」
「逆に・・・それくらいでなくちゃって・・・院長が思うかもしれませんよ。」
「・・・。」
女たらしって言ったのは自分のくせに。
どうしてか・・・しょげている相葉先生。
あんまり感じたことないけど。
間に流れる空気が重い。
相葉先生の無言が・・・妙に居心地が悪い。
相葉先生は今何を考えてる?
「相葉先生・・・?」
「・・・。」
「・・あの・・・。」
「・・・うん!そうだよね!院長になるくらいの人は女たらしじゃないとね!」
「ちょ///声が大きいですよ///。」
「ぁ・・・///。」
相葉先生の声が大きすぎて。
食堂中のみんなの視線が僕達に集まる。
その視線に耐えられず・・・僕はみんなに背を向けた。
ふと見ると・・・恥ずかしそうに笑っている相葉先生がいて。
その笑顔は・・・いつも見ている相葉先生の笑顔だったから。
だから・・・ちょっと僕は安心したんだ。
救急での仕事に入り。
ランチの時間になって交代で食事をとる。
僕は一人食堂へ行き。
フレンチトーストを食べた。
最近これにはまっている。
甘いけど・・・おいしくて。
優しい味が気に入っている。
大野先生はまだオペ中かな・・・なんて思いながら。
さっさとフレンチトーストを食べ終わった。
・・・と。
院内のピッチが鳴る。
見るとそれは・・・櫻井先生からで。
・・・。
・・・。
なんだろ・・・と思いつつ。
僕は電話に出た。
「失礼します。」
櫻井先生の部屋に入る。
話がある・・・と言われてやってきた。
多分・・・初めて来たんだけど。
室内に入り・・・その乱雑さに驚いた。
「整理整頓・・・苦手なんですか?」
「これでもね・・・俺にはどこに何があるか・・・ちゃんとわかってんだよ?」
「みんなそう言うんですよ・・・整理整頓できない人は。」
「まあまあ・・・座ってよ。」
こっち側のソファに座るように促される。
かろうじてこっちは・・・まだキレイな方だった。
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つづく