大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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まずは・・・昨夜の話。
一通り・・・もう一度俺が説明する。
優君は・・・じっとただ。
話しを聞いていた。
聞き終えた院長が優君に聞いた。
どんな診察をしたんだ・・・と。
優君は言う。
虫垂炎を疑って患者に血液検査を勧めた・・・と。
でも。
全然言う事聞かない患者で。
検査なんかしなくていい・・・と偉そうに言うから。
だからしませんでした・・・と。
顔色も変えずに院長に冷たく言い放った。
続けて優君は言う。
痛くてそれを治して欲しくて病院に来ているのに。
医者の言う事を聞かない患者には治してあげようという気が失せる・・・と言い切った。
院長は・・・少し困った様子だ。
でも。
そこを検査に持って行くのも医者の務めだ・・・と言い。
今後は気を付けるように・・・と。
そこはハッキリと言った。
院長と優君のやりとりを聞いていて思う。
確かに・・・子供の頃から距離は感じていたけど・・・でも。
ここまで冷淡な印象はなかった。
俺はお前たちとは違う・・・という雰囲気を醸し出してはいたけど・・・でも。
こんなにも頑なな人ではなかったと思う。
内科医への転身も含め。
いったい・・・今まで何があったのか。
確かに優君の言っていることは一理あるけど・・・でも。
そこも含めて医者が患者と信頼関係を結ぶことが。
大切なことなんじゃないか・・・と思っている。
とにかく今回の件については。
優君は院長から厳重注意を受けた形になった。
一応・・・すいません・・・の謝罪はあったけど・・・でも。
俺と翔君の事は。
一度も見なかった。
外来診察に戻ります・・・と言う優君を制して。
院長が要点だけ・・・と言って話始めた。
それは。
次期院長の・・・ことだった。
うすうす感じてはいたけど・・・でも。
こうして院長の口からきちんと語られるのは初めてで。
若干緊張する。
「お前たち三人の中から次の院長を選びたいと思っている。」
そう言う院長。
院長に子供はいなくて。
俺達三人の誰からも辞退は認めない・・・とも言われた。
そのために医者になってもらったのだから・・・と。
俺は・・・実際は院長になりたい気持ちは特別ないんだけど。
もし院長になったら。
院内の人事に口出しができる・・・と言う事を思い出す。
ニノを。
ずっと・・・救急に。
いや・・・俺が例えば病棟の脳外科に移ったら。
そのタイミングでニノも一緒に異動させることができる。
例えばそれができなかったとしても。
海外に派遣するような・・・そんな看護師に推薦しなくて済む。
それに・・・今の優君の発言を聞いて。
ちょっと・・・納得がいかなくて。
優君を院長にする訳にはいかないな・・・と。
そんな事を漠然と思った。
さらには。
海外に行った医者のおじさんは・・・今も現役で執刀医をしている。
離島に住む医者のイチおじさんは・・・すべてを自分でやると言っていた。
都内で働く名医と呼ばれる年の離れたいとこは。
執刀を待つ患者がたくさんいて・・・毎日のようにオペをしている・・・と聞いている。
正直・・・そういった親戚の医師たちにもかなり刺激を受けてはいる。
医者を職業として選んだ以上は。
俺も・・・自分でできることを何かしたい・・・という思いはある。
それが院長になることなのかどうか・・・は。
今の俺にはよくわからないけど。
優君は・・・なりたいんだろうな・・・とすぐに思った。
って言うか・・多分。
俺と翔君には負けたくないんじゃないか・・・と。
そんな風に思う。
翔君は・・・どうだろう。
権力だけが欲しいようには思えないし。
でも・・・まあ翔君なら。
何をやっても上手く行くような気がする。
俺は。
俺は・・・どう・・・なんだろう。
例えば俺がなりたい・・・と言ったとしても。
こんな理由でなりたい・・・と思っている俺に。
賛同してくれる役員とか・・・医者とか。
いるんだろうか。
・・・ニノ。
ニノは・・・どう・・・思う?
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つづく