大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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「ニノちゃんの事も・・・。」
「・・・。」
「すごく褒めてた。」
「・・・そう。」
「手品みたいに手術器具がジャンジャン出てくるって・・・ビックリしてて・・・。」
「・・・ジャンジャンって///。」
「でも翔ちゃん・・・嫌われてるんですよね?ニノちゃんに・・・。」
「・・・そんな事言ってたの?」
「なんか上手くいかねぇんだよなぁって言って・・・へこんでたから・・・。」
「・・・。」
俺は今。
どんな顔しているのか。
きっと複雑な表情をしている・・・と思う。
ニノに・・・翔君のこと。
嫌いにはなって欲しくないけど・・・でも。
あまり接近はして欲しくはない。
昨夜の・・・あの時の事を思い出す。
ぐいっとニノを引き寄せ。
その耳元に唇を寄せた翔君。
ニノに何か囁きながら・・・一瞬俺を挑発的に見たのは。
あれは・・・俺の気のせいだったのか。
俺の知らないところで。
近づいているように感じる二人。
ニノは。
翔君と相性が悪い苦手だ・・・と言うけれど。
その言葉に嘘はないと思っているけれど。
そんな言葉を聞くたびに。
ニノの中での翔君の存在が大きくなっているようで。
物理的な二人の接近に。
若干の焦りを感じていた。
だからこそ昨夜。
あの時・・・誤診を患者の家族に伝えるかどうか・・・で翔君と意見が割れた時。
迷うことなく俺に賛成してくれたニノ。
そんな事が嬉しくてたまらなかったんだ。
俺の・・・間違ってないよな?の言葉に。
かぶせるようにして「はい」と言ったニノ。
同じくらいの身長のはずなのに。
どうしてか・・・見上げられているように見えるそのまん丸の瞳。
その瞳が・・・俺をまっすぐに見つめたまま。
一度だけゆっくりとまばたきをした。
揺れるまつ毛・・・潤んだ瞳。
その・・・あまりの愛おしさに。
気付いたら抱き寄せていた。
すぐに我に返り。
とってつけたような「ありがとう。」を言って・・・ニノの体から離れたけど。
あれを・・・ニノはどう思ったのか。
触れた体の柔らかさ。
大事な大事な一瞬だったのに。
しっかりと記憶にとどめることができなかったくらい慌てた俺。
もう二度と。
触れられないかもしれないと言うのに。
「じゃあ俺・・・行ってきますね。」
「ぁ・・・うん・・・行ってらっしゃい。」
医局から出て行く相葉先生。
その後ろ姿を目で追い。
ふと・・・机の上に視線を落とすと。
数十枚の紙が乱雑に置かれていた。
俺はそれを・・・まとめる。
ちらっと見えたのは。
多分・・・論文の表紙。
「病気の予防における薬理学の意義Ⅲ」
そう書かれていた。
出来立ての論文のようで。
印刷された日時が数時間前だった。
そう言えば・・・相葉先生は研究熱心だった・・・と思い出す。
薬理学の勉強をしていて。
定期的に論文を発表している。
なかなかの評価を得ているし。
院長も・・・相葉先生の研究には協力的だ。
そんな事・・・なんとなく思いだしていた。
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つづく