Stand by you every moment~10-2 | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
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大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

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大宮さんBL前提のお話です。

 

苦手な方はご注意を///。

 

 

 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~

 

 

 

 

思ったよりも遅くて。

 

何かあったのか・・・と心配し始めた時に。

 

静かな中・・・向こうの暗闇から車のヘッドライトが見え。

 

どんどん近づいてきた。

 

ベランダから真下を見ると。

 

黒のセダンがゆっくりとマンション前に停まった。

 

翔君の車だろう・・・と。

 

そう見当を付けて見ていた・・・けど。

 

いっこうにニノが降りてこない。

 

運転席からも助手席からも。

 

誰も降りてこず動きがない。

 

いったい・・・中で。

 

何を話しているのか。

 

何をしているのか。

 

焦れったいほど焦れて。

 

電話をかけてしまおうか・・・いや・・・そうだ。

 

迎えに行けばいい。

 

そう思って・・・ベランダから離れようとした瞬間。

 

助手席からニノが・・・降りてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真上から見ている俺からは。

 

顔は見えなかったけど。

 

その見慣れた黒髪とダウンで。

 

すぐにニノだとわかった。

 

やっと帰ってきた。

 

自分でも驚くくらい安堵する。

 

そう思ったのもつかの間。

 

また・・・車に戻るニノ。

 

何してる。

 

早く・・・戻って来い。

 

・・・。

 

・・・。

 

・・・と突然。

 

中から引っ張られたのか。

 

身体が車へと吸い込まれ。

 

片足がピョンと跳ねた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何・・・してる。

 

二人。

 

・・・。

 

・・・。

 

ベランダの柵を握り込む。

 

冷たい・・・けど離せなくて。

 

俺は・・・力いっぱいその柵を握りしめていた。

 

しばらくして。

 

ゆっくりと車から上半身を出してくるニノ。

 

すぐに車は発進したのに。

 

それをずっと見送っているニノ。

 

・・・。

 

・・・。

 

俺は・・・もう。

 

そんなニノを見ていられなくて。

 

ベランダから部屋の中へと入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大野先生?」

 

「・・・ん?」

 

「食べないですか?それ・・・全然減りませんけど。」

 

「・・・ぁ・・・ああ・・・。」

 

「具合でも・・・悪いんですか?」

 

 

 

話しかけられ我に帰る。

 

俺を覗き込むまん丸の瞳。

 

その瞳は・・・以前と何も変わらなくて。

 

逆に俺が瞳を覗き込んでも・・・そらさないニノに。

 

俺の方から・・・目をそらした。

 

 

「いや・・・全然大丈夫。」

 

「・・・それならいいんですけど・・・。」

 

 

そう言うと。

 

まだ少し納得しない様子で。

 

口をとがらせていたけど。

 

また・・・大きな一口で。

 

フレンチトーストを口に入れたニノ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの日。

 

家に帰ってきたニノは。

 

いつもと何も変わらなくて。

 

遅かったね・・・と言う俺に。

 

道を間違えちゃって・・・と言った。

 

その言葉に偽りは感じなくて。

 

取り繕う様子も感じられず。

 

でも・・・じゃあ。

 

マンションの下・・・車の中で。

 

何を話していたのか・・・は聞けなくて。

 

でも。

 

ニノが・・・言っていた。

 

やっぱり櫻井先生とは合わない・・・と。

 

相性が悪い・・・というよりは苦手なのかもしれません・・・と言った。

 

その言葉にも。

 

偽りは感じなくて。

 

櫻井先生には内緒にしてくださいね・・・と俺に言うニノが。

 

やっぱりいつものニノで。

 

だから・・・ちょっとだけ安心したのを・・・思い出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

救急に戻る。

 

外来が終わった時間から・・・いつもはこっちが忙しくなってくるけど。

 

そんな中でも今日は比較的落ち着いていて。

 

今のところまだ・・・救急で運ばれてくる患者はいなかった。

 

しばらくはカルテを見たり。

 

器具のチェックをしたり。

 

この間発表されたばかりの論文に目を通したりしていた。

 

 

 

「大野先生。」

 

「・・・ん?」

 

「コーヒー飲みますか?」

 

「・・・ぅん。」

 

「買ってきます。医局と食堂の自販機・・・どっちがいいですか?」

 

 

 

医局と食堂は違う自販機が置いてある。

 

正直・・・俺は医局の自販機の方が。

 

好みのコーヒーがあるんだけど・・・でも。

 

俺は知っている。

 

ニノが好きなのは・・・食堂の自販機のコーヒーだって事。

 

 

 

「食堂の方のが・・・飲みたいな。」

 

「じゃあ行ってきます。」

 

「ああ・・・俺も行くよ。」

 

「・・・ぇ・・・。」

 

「ずっと座ってばかりだから・・・ちょっと歩きたい。」

 

「フフ・・・はい。」

 

 

 

可愛く笑うニノ。

 

俺の小さな嘘を信じたようだ。

 

本当は違うんだよ。

 

体を動かしたい訳じゃないんだ。

 

たとえ短い間でもニノと一緒にいたいし。

 

たとえ院内でもニノと散歩したいんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

.

 

 

つづく