大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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Side.O
今日は夜勤。
ニノと一緒に家を出た時に。
隣のハル君に会った。
これから手術なの?・・・と。
目を輝かせて俺に聞くハル君。
どうやら・・・俺の事はちゃんと医者だと思っているらしい。
今日はするかどうかまだわからないんだ・・・と言うと。
お兄ちゃんは手術上手いの?・・・なんて俺に聞く。
俺が苦笑いしていると。
ニノが代わりに答えてくれた。
このお兄ちゃんはすごく手術上手いんだよ・・・と。
すると眼をキラキラさせて。
じゃあ今度手術教えてね・・・と俺に言う。
俺は・・・そう。
相手は子供だけど・・・ここはちゃんと言わなくちゃ・・・と思って。
小さくても男だから・・・だから。
きちんと言った。
しゃがみこみ・・・同じ高さに視線をあわせて。
ちゃんと目を見て・・・言った。
「あのね・・・ハル君。」
「・・・なぁに?」
「手術っていうのは・・・人の命を救う事だから・・・。」
「・・・。」
「とっても大事な事なんだ。」
「知ってるよ僕。お腹切るんだよね。」
「うんまあ・・・そう・・・だね。お腹だけじゃないんだけど・・・。」
「そうなの?」
「そうだよ。だから・・・簡単には教えられないんだ。」
「・・・。」
「これからハル君がちゃんと勉強して・・・」
「いつ?いくつになったら教えてくれる?」
「・・・ハル君が・・・大人になったら。」
「・・・おとな・・・。」
「そう。大人になって・・・資格をとったら・・・俺がちゃんと教えてあげる。」
「シカクってなに?」
「あ・・・えと・・・それは・・・。」
「ハル君・・・それも大人になればわかるからね。」
ニノが。
同じように・・・しゃがみこんで。
ハル君と視線を合わせて言う。
「今はママとパパの言う事をちゃんと聞いて・・・学校のお勉強をちゃんとするんだよ?」
「・・・うん。わかった。」
元気よく言いながら・・・廊下を駆けて行くハル君。
俺とニノは・・・二人顔を見合わせて。
軽く笑って・・・マンションを後にした。
今は食堂で・・・少し遅めの夕飯を食べている。
眼の前にはニノ。
あれから・・・気に入ったのか。
今日もフレンチトーストを食べている。
意外に大きな一口のニノ。
口いっぱいに頬張るニノが。
やっぱりかわいいな・・・と思う。
テレビで天気予報が流れている。
また・・・今週末に。
雪が降るらしい。
先週の雪景色がテレビで流れる。
俺は・・・それを思い出しながら。
あの日の事を思い出していた。
「櫻井先生に送ってもらう事になりました」
そう送られてきたLINE。
てっきりタクシーで帰って来ると思っていたから。
どうして・・・と思い一瞬思考が停止しかけたけど。
とりあえず「了解」とだけ送った。
そう・・・だって不思議なことではない。
遅い時間・・・車できている医者が。
他の医者やナースを乗せて帰ることなんて。
よくある話だ。
ましてや翔君とニノは男同士。
さらには今日は・・・ニノが脳外科の翔君のオペを手伝った形になっている。
お礼も兼ねて送るのは・・・ありえる話だった。
・・・。
・・・。
でも。
内心は穏やかではない。
なぜか翔君はニノを気にかけている。
この間の翔君の言葉を借りるなら。
男だから都合がいい・・・と言う事もあるんだろうけど。
本当にそれだけなのか。
いや・・・それだけに決まっている。
だってそれ以外に・・・何があるっていうんだ。
・・・と。
そう・・・思いこんだ。
窓から見る外。
まだ・・・雪が降っている。
静かに降る雪。
まるで羽根がフワフワと落ちて来ているようだ。
病院から歩いて20分の距離のここ。
車なら・・・雪が降っていたとしても数分だ。
俺は。
すぐそこにあったダウンを羽織り。
スマホを手にベランダへと出た。
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つづく