大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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オペ終わりました
これから帰ります
一瞬だけ躊躇して。
でも・・・そのまま送信した。
・・・と。
少しの間をおいて既読になる。
寝てなかったんだな・・・と。
それで気づく。
そしてすぐに返事が来た。
おつかれさま
雪降ってるね
迎えに行くよ
その・・・優しい文字に思わず笑みがこぼれる。
ふわっと心に広がる温かさ。
もう。
どこまで優しいの。
大丈夫です
タクシーで帰ります
そう。
さすがに歩きでは・・・ちょっと無理かもしれない。
昼間の元気な僕なら問題ないけど。
ちょっと・・・さすがに疲れもあるし。
多分・・・ううん・・・きっとものすごく寒いはず。
だから。
近いけど・・・タクシーで帰るつもりでいた。
わかった
寒いから気を付けてね
その返事に安堵する。
大野先生・・・優しいから。
本当に迎えに来てくれそうで。
ちょっとあわてた。
僕のためにこの寒空の下。
車を出してもらうなんて。
しかも短い距離だし。
そんなの恐縮してしまう。
だから。
あっさりと了解してくれてよかった・・・と。
そう思った。
それにしても。
甘いな・・・大野先生は。
・・・と。
「お疲れさま。」
「ぁ・・・お疲れ様です。」
櫻井先生に声をかけられた。
手にはコーヒー。
いつの間に近くに来た?
有無を言わさず僕の席の正面に座る櫻井先生。
「誰?恋人?」
「・・・はい?」
「それ・・・スマホ・・・LINE?のお相手。」
「・・・。」
「にやけてたよ・・・顔。」
「・・・。」
にやけてた自覚はないけど。
言われれば・・・そうかもしれない・・・と思った。
それくらい。
今多分・・・心が穏やかだったから。
その事について返事をしない僕を気にもしない様子で。
櫻井先生は話を続けた。
「今日はありがとう・・・長いオペで疲れたでしょ。」
「・・・はい。」
「・・・正直だね///。」
「・・・。」
「でもやっぱり・・・俺が見込んだ通りだよね。」
「・・・。」
「君はすごい看護師だ。」
「・・・そんな事ないです。」
「もう一度聞くけど・・・病棟の方にくるつもりはない?」
「ないです。」
「はやっ///早いね・・・答えが。」
「・・・僕は救急での仕事が・・・」
「智君がいるから?」
「・・・は?」
「いや・・・ううん・・・何でもない。」
「・・・。」
なんだか。
ひっかかる言い方をする櫻井先生。
脳外科に行かない理由をどうして大野先生が救急にいることにある・・・と思うのか。
確かにそうなんだけど。
なんか・・・うん。
居心地が悪くて。
やっぱり・・・櫻井先生とは相性が合わないような気がする。
・・・と。
向こうの暗がりから一人のナースが駆けてくるのが見えた。
まっすぐこっちへ向かってくるのを見て。
その視線が櫻井先生をとらえているのを見て。
ここに櫻井先生がいるのを知っているんだ・・・と気づく。
僕と櫻井先生に近づいてきて・・・僕には軽く会釈をして。
そして櫻井先生に紙を渡して話し始めた。
「遅くなって申し訳ございません///。」
「ううん全然。それより悪かったね・・・ここまで持ってきてもらっちゃって。」
「いえ///FAXに【至急】の文字があったので・・・こちらこそ突然ご連絡してすいませんでした。」
「いやありがとう・・・あ・・・ちょっと待って。」
櫻井先生は戻ろうとするナースと一緒に歩き出し。
自販機の前へ促す。
そして・・・話しながら櫻井先生は自販機に小銭を入れた。
ナースが少し迷う仕草をしてボタンを押す。
ゴトン・・・と響く音がして・・・缶が落ちた。
それをすかさず・・・櫻井先生が屈んで取りナースに渡す。
ナースは・・・ありがとうございます・・・と跳ねるようにペコンとお辞儀をして。
その場からまた・・・小走りで駆けて行った。
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つづく