大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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「今現時点では・・・三人とも同じラインにいる。」
どうしてそんな大事な事。
こうして僕に話すんだろう・・・と。
そんな事思いながら・・・話を聞いていた。
「二宮君。」
「はい。」
「君はこの病院内で・・・間違いなく智に一番近い人物だ。」
「・・・。」
「その君に・・・聞く。」
そういうこと。
ってことは・・・相葉先生には櫻井先生のこと。
あの石井さんには・・・きっと須山先生の事を聞くんだろう・・・と納得した。
さらに言うと・・・院長は聞く耳のある人だということ。
そして・・・三人の中から本気で次期院長を選ぶつもりなんだろう・・・と。
そう確信した。
僕達三人を一度に呼んだ理由。
それはきっと・・・公平さのため?
それぞれがちゃんと一人ずつ話を聞いている・・・と。
そう僕達に思わせるため・・・のような気がした。
「智の長所は?」
「・・・。」
ホントは・・・優しい・・・と言いたい。
でも。
それが・・・今ここでそう発言することがいいか悪いかがわからない。
さらには医者としての長所を聞かれているのか。
人としての長所を聞かれているのか。
それによっても答えは変わって来る。
いずれにしても。
大野先生の不利になるような発言はしたくない。
どうしたらいいか迷ったけど・・・でも。
きっとこの院長は。
ちゃんと聞いてくれる人だ・・・と。
そう思えたから。
僕は思った事をハッキリと言った。
「優しいところです。」
「・・・。」
「とても優しい方です。」
「面白いね。」
「はい?」
「君は智と暮らしてどれくらいになる?」
「えと・・・半年と・・・少しになります。」
「それで・・・智の長所は優しい・・・ねぇ。」
「あ・・・もちろんそれだけではなくて。」
「・・・。」
「医者として・・・とても優秀な方だと思っています。」
「具体的に。」
「・・・判断が早いですし・・・ミスもありません。」
「・・・。」
「決してマニュアル通りではなくて・・・。」
「・・・。」
「患者さん一人一人にきちんと向かい合って・・・。」
「・・・。」
「いつも最善の方法を最短で探し出します。」
そう。
医師としての大野先生の患者さんへの思い。
一人一人と向き合ってその人の望む治療を。
正直救急ではなかなか難しいけど・・・でも。
大野先生は自分の理想をちゃんと追求している。
「じゃあ短所は?」
「・・・ぇ。」
「短所。」
「・・・。」
「大丈夫・・・それによって智への評価が変わるわけではないから。」
「・・・。」
「人間なんだ・・・短所はあるだろ。」
「・・・。」
「君ならわかるんじゃないか?智の短所。」
「・・・。」
「ん?」
院長は。
きっと・・・人としてちゃんとした人物だと思う。
だから。
今僕がここで言った事が。
直接大野先生への評価に大打撃を加えるわけではないと思ってる。
・・・でも。
「・・・わかりません・・・。」
「わからない?」
「・・・はい・・・。」
「わからないことはないだろ。短所って言うのは・・・」
「僕には・・・。」
「・・・。」
「大野先生のどんなところも短所には思えなくて・・・。」
「・・・。」
「だから・・・。」
「・・・。」
「すいません・・・わかりません。」
「・・・。」
生意気な事・・・言ってしまっただろうか。
だってホントに。
短所とか思えなくて。
どういうところを短所って言う?
この間の棚の色みたく・・・なかなか決められないところ?
患者さんに・・・辛い事を言えないところ?
この間の源さんのように感情を寄せすぎてしまうところ?
何も食べずに寝ちゃうところとか。
食事がちょっと偏ってるとか。
あとは・・・なに?
先生と知り合って1年。
一緒に暮して半年。
ここがイヤだな・・・と感じたところなんて一つもなくて。
いつだって大野先生は尊敬できるし。
人として好意が持てる。
人間らしい・・・素敵な人だと思っている。
だから。
.
つづく