大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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「相葉先生。」
「ん?」
「この間・・・櫻井先生が変な事言ってたじゃないですか。」
「変なこと?」
「そうですよ・・・お前のニノちゃんがどうとか・・・。」
「・・・ぁ・・・。」
「お前のニノちゃんって・・・なんですか。」
「・・・。」
「どういう意味ですか。」
「あ・・・院長先生来るよ。」
「まだ来ませんよ・・・答えてください。」
「もう来るって。」
「来ません。答えてください。」
「・・・あれは・・・。」
「・・・。」
「その・・・。」
「・・・。」
「翔ちゃんにさ・・・。」
「・・・。」
「救急にすごく仕事ができるかわいい子がいるんだよって言ってて・・・。」
「『かわいい子』は余計です。」
「ごめんって・・・。」
「・・・それで?」
「何度もそれ・・・言ってたから・・。」
「何度も?」
「そう・・・だからなんか誤解って言うか・・・面白半分って言うか・・・。」
「・・・。」
「だから・・・ほら・・・ちょっとからかわれただけだって。」
「・・・そうなんですね。」
「・・・そう・・・だよ・・・。」
「ならいいです。」
「ぇ・・・いいの?」
「別に・・・そんなに怒ってませんし。」
「怒ってないの?」
「お前の二ノちゃん・・・とか・・・冗談に決まってますから。」
「・・・。」
「ただ・・・相葉先生が櫻井先生にどんな風に僕の事を言ってたのかが気になっただけで・・・」
「あ・・・来た。」
ガチャ・・・と扉が開いて。
院長先生が入ってきた。
とたんに・・・ぴしっと姿勢を正す相葉先生。
僕もつられて・・・ちょっとだけ姿勢がよくなった。
座りなさい・・・とソファを進められて。
僕と相葉先生は二人掛けのソファへ。
内科の看護婦石井さんは一人掛けのソファ。
院長先生は僕達の正面の二人掛けのソファに座った。
「二宮君は・・・午後からオペだったよね。」
「はい・・・そうです。」
「手短に話すからね・・・少しだけ付き合って欲しい。」
「はい。」
そして。
僕達三人をゆっくりと見回しながら言った。
「急に呼び出してすまないね。」
低いけど・・・よく通る声。
場がぴりっとなるような・・・そんな声だった。
「なかなか君達三人・・・揃わなくてね。」
僕達三人?
僕は・・・相葉先生と石井さんを見たけど。
共通点が見つからない。
そんな・・・不思議顔の僕達に。
院長先生が静かに話てくれたのは。
驚く事に。
次期院長について・・・だった。
これは内密の話だけど・・・と言いながらも。
役員にはもう話していて。
まあ・・・院内でも知っている人は多いだろうけど・・・と笑う。
つまりは。
まだまだ先の話ではあるけど。
救急の・・・脳外科の大野先生と。
病棟の脳外科の櫻井先生と。
外来の内科の須山先生。
この三人の甥っこのうち誰か一人を。
ゆくゆくは次期院長にしたい・・・と。
そう言う話だった。
その話は院長先生が改めて言うまでもなく。
1年前に大野先生が来た時からもう・・・噂になっていて。
半年前に須山先生が来た時にはもうほぼほぼ確信になり。
もう一人の甥の櫻井先生はいつ来るんだろうね・・・なんて噂されていて。
その櫻井先生もついこの間この病院にやってきたから・・・もう。
直後から幹部の先生とか古株の生え抜きの先生とか。
イロイロと・・・派閥みたいなものができ始めていて。
少し騒がしくなっていた。
幸いにも大野先生は。
救急で・・・他の先生たちと働く時間帯が違う事が多いから。
あまり直接的に巻き込まれることはなかったけど。
櫻井先生や須山先生はどうなんだろう・・・と。
今さらながら思った。
って言うか・・・そんな大事な事。
どうして僕達に・・・?
「ここからは・・・個々に話が聞きたい。」
そう言うと・・・立ち上がる院長。
「二人は少し・・・ここで待っていてくれ。」
相葉先生と石井さんにそう言うと僕へ視線を投げ。
奥の部屋へ・・・と目で合図する。
僕は・・・院長について奥の部屋へと向かった。
小さな部屋。
壁にも机の上にも本や書面が置いてある。
ここは・・・きっと。
本当に院長のプライベートな空間なんだろう。
立ったままの院長と僕。
院長は・・・言った。
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つづく