大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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Side.N
開いたばかりの食堂で。
源さんを見送ったばかりの僕は大野先生と食事をした。
少し・・・物静かな先生。
なんとなく。
ホントに・・・なんとなくなんだけど。
僕は・・・大野先生と同じフレンチトーストを頼んだ。
それを見て。
ふっと笑う先生。
その笑顔が・・・いつもの大野先生の笑顔だったから。
僕は・・・ほっとして。
初めてのフレンチトーストを食べたんだ。
そして・・・食べながら思った。
一人の命を初めて二人だけで見送った。
その時に感じた・・・先生の命の鼓動。
支えたい・・・と。
何があっても大野先生の事を。
僕は・・・そう思った。
今日は櫻井先生と脳外科での手術の日。
もう数日前にミーティングをして。
今日のシミュレーションは終わっていた。
必要な器具はもうそろえている。
あとは午後からのオペを待つのみだった。
久しぶりの病棟でのオペ。
しかも難しい脳外科の手術。
さらには初めての櫻井先生とのオペ。
意識が・・・手術へと飛ぶ。
・・・と。
「眠くない?」
「・・・大丈夫です。」
「まだ・・・時間があるなら仮眠を取った方がいい。」
「・・・はい・・・。」
食後は・・・やはり眠くなる。
だから・・・言われた通り仮眠をしようと思った。
「僕今日遅いんで・・・僕の事は気にしないでください。」
「ああ・・・終わったら連絡して。」
「あんまり遅かったらしません・・・先に休んでてください。」
「いいから・・・してって。」
「でも・・・。」
「連絡して。」
「・・・フフ・・・わかりました。」
なんだか。
してして言う大野先生が子供みたいで。
全然ひかないから。
だから・・・わかりました・・・って言った。
時間になり・・・食堂を後にする大野先生。
先生はそのまま救急での勤務となる。
あまり寝ていないだろうから・・・ちょっと心配なんだけど・・・でも。
日中の勤務だから。
まあ・・・大丈夫だと思う。
本当はこんな日にこそ。
大野先生のそばにいたいんだけど・・・でも。
そうも行かず。
僕も食べ終わり席を立った。
まだ・・・悩んでいる。
仮眠をとるべきかどうか。
手術までの時間を逆算して計算していると。
僕の院内ピッチが鳴った。
見ると院長からで。
院長室へ来るように・・・と言われた。
何かしたっけ?・・・と思いながら。
僕は院長室へと急いだ。
仮眠はもう・・・できないな・・・と思いながら。
秘書の人に部屋へと通されると・・・そこにはナースが一人立っていた。
確か・・・うん。
内科のナースだったような気がする。
軽く会釈をして周りを見渡す。
あまり来ることのないこの部屋。
壁の色が・・・濃い茶色で。
なんだろ・・・すごく威圧感を感じる部屋だった。
あ・・・わざとかも。
だって院長室なんだもんね。
そんな事思いながら立っていると。
たたっと廊下を走る音がして。
開いた扉から相葉先生が入ってきた。
あれ?え?なんて言いながら。
僕のそばにやってきてコソコソ話す相葉先生。
「何関係で呼ばれたの?」
「わかりませんよ。」
「あの看護婦さん誰?」
「名前は知りません・・・確か内科のナースですよ。」
「ども・・・麻酔科医の相葉でーす。」
「ぁ・・・救急の二宮です。」
そう言えば・・・ちゃんと挨拶もしていなかった・・・と。
ちょっと恥かしくなる。
こういうとこ・・・相葉先生ってすごいんだよね。
初対面でもグイグイいく感じ。
僕と初めて会った時もこんなだったな・・・と思い出す。
「内科の石井です。」
看護婦さんが・・・ちょっと安心したような笑顔で答えてくれる。
やっぱり内科だった。
あまり見ない人だったから。
年齢は・・・多分僕達と変わらないくらい。
まあまあ落ち着いている。
って言うか・・・相葉先生の方が全然落ち着いていなくて。
なんだろね・・・とか。
キョロキョロしたりしていて。
そう言えば相葉先生に聞きたいことがあったんだ・・・と思い出し。
コソコソと話始めた。
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つづく