Stand by you every moment~7-5 | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 
 

 

 

大宮さんBL前提のお話です。

 

苦手な方はご注意を///。

 

 

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「自分が診た患者がさ・・・。」

 

「・・・。」

 

「一人でその・・・最期を迎えるっていうのも・・・。」

 

「・・・。」

 

「初めてで・・・。」

 

「・・・。」

 

「だから・・・。」

 

 

 

だから。

 

どうにも心が落ち着かなかった。

 

人が一人死ぬ。

 

そんな一大事が。

 

ひっそりとこうして行われるなんて。

 

命を救う方の立場にいる者としては。

 

どうにも。

 

心が落ち着かなかったんだ。

 

 

 

「ホントは・・・さ。」

 

「・・・。」

 

「こんな事してたら・・・。」

 

「・・・。」

 

「体がもたないんだろうけど・・・でも・・・。」

 

「・・・。」

 

「俺は・・・。」

 

「・・・。」

 

「・・・。」

 

「それは・・・。」

 

「・・・。」

 

「体がもたなくなったら考えればいいんじゃないですか?」

 

「・・・。」

 

「今は・・・。」

 

「・・・。」

 

「できるのなら・・・できる限りは・・・。」

 

「・・・。」

 

「大野先生の思うままに・・・。」

 

「・・・。」

 

「これでいいと・・・僕は思います。」

 

「・・・。」

 

 

 

まっすぐに俺を見るニノ。

 

ほら。

 

ニノはこうしていつも俺の気持ちを軽くしてくれる。

 

決して否定しない。

 

なんでも・・・うん。

 

受け止めてくれるんだ。

 

だから俺はこうして。

 

思いのままに・・・行動できるのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺を思ってくれるニノ。

 

その思いが・・・例え俺の思いとは違っていたとしても。

 

それでもいい。

 

そのニノの俺への思い。

 

信じたい・・・と思った。

 

何があっても。

 

 

 

「呼吸が・・・。」

 

「・・・。」

 

「ゆっくりになりましたね。」

 

「・・・。」

 

 

 

ニノが言う。

 

脳が酸素を取り込もうとして・・・顎が動き始める。

 

源さんの。

 

命の灯が。

 

消えようとしている。

 

俺は・・・そっと。

 

その手を握った。

 

まだ生きている源さんのその手。

 

それを・・・せめて俺が記憶する。

 

ざらついた大きな手。

 

この手で。

 

あの娘さんを抱きしめた事もあったんだろう。

 

お疲れ様でした。

 

他に言葉が見つからないから。

 

そう・・・心でつぶやいた。

 

ニノは。

 

まるで寄り添うように・・・俺の隣にいる。

 

触れてもいないのに・・・その体温を感じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は・・・望んでいたのかもしれない。

 

ニノに。

 

こうして。

 

今・・・隣にいてくれることを。

 

一緒に源さんを見送ることを。

 

無意識のうちに俺は。

 

ニノに望んでいたのかも・・・な。

 

・・・。

 

・・・。

 

どれだけ甘えてるんだ・・・俺は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最期の一呼吸。

 

源さんが・・・ゆっくりとして。

 

そして。

 

止まる。

 

心停止を確認して。

 

そして・・・瞳を見た。

 

一人。

 

この世から。

 

旅立った瞬間だった。

 

大きく息を吐くと。

 

隣でニノが手を合わせている。

 

俺も・・・ならって手を合わせ。

 

そして。

 

お辞儀をした。

 

二人で看取った一人の生。

 

医者として正しい行いなのかどうなのか・・・はわからないけど・・・でも。

 

俺は医者の前に人として。

 

患者さんには接したい・・・と。

 

そう・・・強く思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食堂で朝食を食べる。

 

ニノは・・・初めて食べます・・・と言いながら。

 

なぜか俺と同じフレンチトーストを食べた。

 

おいしいですね・・・と笑うニノが。

 

まぶしくて目を細める。

 

死と向き合うと必ず感じる生の鼓動。

 

それは・・・自分の鼓動の時もあるけど。

 

ニノを好きになってからはもうずっと。

 

ニノの鼓動を感じたくなる。

 

どうしても救えなかった命があって。

 

自分の力のなさに打ちのめされそうになった時も。

 

寄り添うように俺のそばにいてくれたニノ。

 

今は・・・一緒にフレンチトーストを食べている。

 

甘くてフワフワのフレンチトースト。

 

まさに・・・ニノみたいだ・・・と思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつの日か俺が・・・この生を終える時。

 

願わくば・・・ニノ。

 

君が・・・俺の隣に。

 

・・・。

 

・・・。

 

そんな事思いながら。

 

俺は・・・フレンチトーストを。

 

口いっぱいに頬張った。

 

 

 

 

.

 

 

つづく