大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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「ニノ。」
「・・・は・・・い・・・?」
考え事してたから・・・ちょっと返事が遅れた。
運転席の大野先生を見るけど。
前を向いたままで。
今僕・・・呼ばれたよね?って言うくらい。
大野先生の顔色は変わっていなかった。
「大野先生?」
「ああ・・・うん・・・その・・・翔君・・・櫻井先生の事なんだけど・・・。」
「はい。」
たった今考えていた人のことだったから。
ちょっとびっくりする。
そう言えば大野先生も今日。
櫻井先生の部屋に呼ばれて何か話をしていたんだった。
自分がオペに誘われた事ばかり気になっていて。
そっちのこと忘れていた。
「来週・・・オペ・・・一緒にやるんだって?」
「はい。」
「そう。」
「あ・・・ご報告が遅れてすいません。」
「いやいいんだ・・・それは。」
前を向いたままの先生。
声色は優しいんだけど・・・でも。
なんだろ。
若干の緊張を感じる。
それが・・・どこからくるものなのかなんなのか。
わからないままに櫻井先生が言った事・・・全部大野先生に報告をした。
「って事で・・・。」
「・・・。」
「だから・・・僕とやりたいってそう櫻井先生は言いますけど・・・。」
「・・・・。」
「どちらかと言うと・・・ナースに気を使って・・・。」
「・・・。」
「僕はそういう意味だと思ってます。」
「・・・。」
ずっと一人でしゃべっている僕。
いつもの大野先生とはちょっと違う感じがする。
なんでだろう。
そのまま・・・大型家具センターの駐車場についた。
シートベルトをはずしたけど・・・でも。
大野先生が動かない。
僕は。
僕も・・・そのまま座ったままで。
大野先生の言動を待った。
どう・・・したんだろう。
今までこんな風に・・・感じたことはなかったのに。
なんだか・・・大野先生からとまどい・・・みたいなものを感じる。
言い淀んでいるような。
困っているような・・・なんだか変な感じ。
この静けさに耐え切れなくて。
僕から何か聞こうかと思った瞬間。
大野先生が僕の方をぐいっと見て・・・そして・・・言った。
「実は。」
「・・・は・・・い・・・。」
その真顔に。
ちょっと近い距離に。
これから大野先生が何を話すのか・・・と。
少し緊張する。
こんなにも話す前にためる大野先生は初めてで。
よほど言いにくい事なのかも・・・と思うと。
自然と眉根が寄った。
「翔君から言われたんだ。」
「・・・はい。」
「ニノを・・・脳外科の・・・病棟のオペナースとしてくれないかって。」
「・・・。」
それは。
来週の手術の話ではなくて。
これから先ずっとって・・・こと。
つまりは。
救急から脳外科への異動。
そういう意味・・・なんだと理解した。
大野先生は。
言ったきり黙ってしまって。
じっとしている。
・・・えと。
・・・。
・・・。
大野先生が言いたかったことがこれ?
このことなの?
ちょっと・・・申し訳ないけど。
こんなこと・・・なの?
.
つづく