大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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Side.N
大野先生が。
ずっと静かだ。
棚を買いたいって言われて。
ちょっと離れているけど大型の家具センターが新しくできたから。
そこへ行きましょう・・・ってなって。
二人で今・・・車の中にいるんだけど。
どうにも・・・大野先生が無口で。
何か考えているようで。
でも・・・さすがに無口すぎるから。
声をかけた。
「大野先生?」
「ん・・・。」
「・・・。」
「・・・。」
「何か・・・ありました?」
「・・・。」
「お疲れですか?」
「・・・。」
「もしお疲れなら僕が運転を代わ・・・」
「いや・・・そうじゃないんだ。」
「・・・。」
「大丈夫。」
ふっと。
一瞬僕に向いた笑顔が。
いつもの大野先生の笑顔だったから。
ちょっと安心する。
さすがに夜勤明けで・・・ちょっと昨夜は忙しくて。
ほぼ仮眠をとっていない僕達。
そんな状態で車の運転までさせて・・・ちょっと離れた大型家具店で買い物とか。
すべきじゃなかったかな・・・なんて想っていたから。
だから・・・少し申し訳なく思っていた。
「そう・・・ですか・・・。」
「ぅん。」
また・・・静かになる。
無言。
そんな中僕は。
朝方櫻井先生からかかってきた電話を思い出していた。
『二宮君にお願いがあるんだけど。』
「・・・はい。」
『来週・・・ちょっと難しいオペがあってね。』
「はい。」
『それに・・・オペナースとして二宮君に入ってもらいたんだけど。』
「・・・僕が・・・ですか・・・。」
『うんそう。』
「でも・・・オペナースなら椎木さんがいますし。」
『・・・。』
「高梨さんも・・・山浦さんだってベテランです。」
『・・・。』
「僕がわざわざやらなくても・・・」
『二宮君とやってみたいんだよ。』
「・・・。」
『君は優秀だ。』
「・・・。」
『そんな優秀なオペナースとやってみたいって言うのは・・・医者として当然の感情だろ?』
「・・・。」
『っていうのは建前で・・・。』
「・・・は?」
『ちょっとね・・・ナースはほら・・・イロイロと面倒なところがあるでしょ。』
「・・・。」
『女性の世界はさ・・・いろいろあんのよ。』
「・・・。」
『つまりね・・・』
人気のある櫻井先生。
オペナースがみんな櫻井先生と手術をやりたいみたいで。
で・・・ちょっと。
ナース同士でぎくしゃくしているって・・・櫻井先生がそう言う。
『もてる男は辛いよ。』
「・・・。」
『ってことで・・・みんな公平にしようと思ったらさ。』
「・・・。」
『来週のオペ・・・4つあるから1つあまっちゃって。』
「・・・。」
『それをだから二宮君に・・・』
「・・・数合わせですか。」
『いやいやもちろん・・・二宮君ともやってみたいんだ。』
「・・・。」
『どっちかって言うとそっちが本音だからさ。』
「・・・。」
『いい口実になったな・・って。』
「・・・。」
『頼むよ。』
「・・・わかりました・・・来週のいつですか。」
『ありがとう・・・あとでスケジュールは伝える。』
「はい。」
そう言って電話を切った。
どこまでが本当でどこまでが嘘なのか・・・ホントわかんない先生なんだけど。
僕とやってみたい・・・って言うのは本当なんだろうと思ってる。
じゃなかったらわざわざ僕を指名したりしないだろうし。
正直僕も・・・櫻井先生の腕前は見てみたかった。
優秀とは聞いているけど。
どれほどなのか。
どんな風に手術をするのか。
それは・・・興味があったから。
だから。
.
つづく