大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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「俺もさ・・・親しくなりたい訳よ。二宮君と。」
「・・・。」
「かわいい顔するじゃん。智君には。」
「・・・。」
「俺もかわいい顔・・・させたいのよ。」
「・・・。」
俺にするニノのかわいい顔・・・が。
いっぱいありすぎて・・・どのことを言ってるのかはわからないけど・・・でも。
そんな軽々しく言って欲しくない。
って言うか。
翔君・・・いったいどういうつもり?
「翔君。」
「・・・ん?」
「それはどういう・・・」
「とにかくさ・・・どう?病棟に異動させるつもりは?」
「・・・。」
「二宮君にとってもステップアップになると思うんだよね。」
「・・・。」
「異動の件・・・本人に聞いて欲しいんだけど。」
「・・・。」
「智君が聞かないなら俺が聞く。」
その顔が・・・声のトーンが。
今までの・・・ちょっとふざけたような感じとは違っていて。
マジな感じだったから。
一瞬言葉につまったけど・・・でも。
そこまで言われたら。
男としてウダウダと・・・あまり言いたくはない。
「俺がニノに直接聞くよ。」
「ありがと。返事待ってるよ。」
その声の途中で俺は席を立った。
廊下に出ようとする俺に向かって翔くんが言う。
「ああ・・・来週の俺のオペ・・・脳外科のやつ・・・二宮君に入ってもらう事に決まったから。」
「・・・ぇ。」
「さっき二宮君には伝えた。」
「ニノは・・・なんて?」
「他にオペナースいますよねって言われたけど・・・。」
「・・・。」
「君がいいんだよって・・・なんとか口説き落としてさ。」
「・・・。」
「かなりイヤそうな声出してたけど・・・わかりましたって言ってくれたよ。」
「・・・。」
「まずは一度お手合わせをね。」
イヤそうな声・・・が想像できて。
ちょっと頬が緩みそうになったけど。
俺は・・・その言葉には返事もせずに。
じゃあ・・・と言って廊下に出た。
歩きながら思う。
今の俺の態度は・・・ちょっと失礼すぎたかな・・・と。
コーヒーのお礼くらい言うべきだったんじゃないか・・・と思ったけど。
戻って言うのも変だし。
俺は・・・救急へと急いだ。
今までもニノは。
病棟でのオペに参加したことだって何度もある。
それも・・・医者に請われて・・・だ。
だから今回だって不思議じゃないし。
さらには。
ニノの腕をみこんで脳外科に欲しい・・・と。
そう言われることはニノにとっては光栄なことだろう。
誰だって必要とされれば嬉しい。
でも。
・・・。
・・・。
いや・・・家が一緒なんだから。
一緒に住んでいるんだから。
職場が・・・科が違っても。
それくらいはしかたないのかもしれない。
病棟の脳外科への異動。
当たり前だけど俺から強く勧めたりはしない。
でも・・・もしニノが行きたいと言ったら。
止めずに・・・ちゃんと送りだしてあげなきゃな・・・と。
そんな風に思った。
いや・・・本当はイヤだけど。
でも・・・ニノが行きたいって言ったら。
・・・。
・・・。
いや。
それでも・・ヤだな。
例え思いが通じなかったとしても。
そばにいて欲しい。
それが本音だ。
窓の少ない薄暗い廊下を歩く。
今日は・・・昨日よりも空気がひんやりとする。
そう言えば来週も雪が降ると・・・天気予報では言っていた。
それにしても翔君。
一人の医者として・・・翔君が優秀な看護師のニノに関心をもっているんだとしたら。
それはそれで構わない・・・けど。
少し執着しすぎているようにも思えて。
そう言えば翔君は。
欲しい物はどうやってでも手に入れるタイプだったな・・・と思いだす。
でもまさか・・・そんな。
特別な思いをニノに持っているとは思えない。
思いたくない。
ただただ優秀な看護師を。
手元に置きたい・・・とそんな思いでいるんだろう・・・と思うことにした。
さらに言うと・・・相葉先生。
ニノの事・・・好きすぎるだろ。
あの明るさからして・・・ニノへの妙な下心みたいなものはないだろうけど。
ない・・・よな?
そこんところも少し気にかかるけど・・・でも。
とにかく俺はニノの待つ救急へと足早に向かって行った。
ニノに・・・このことを。
いつどうやって言おうか・・・と。
もしかしたらニノは病棟に行くことを選ぶかもしれない・・・なんて。
不安に思いながら。
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つづく