大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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「それは・・・決定事項なんですか?」
「イヤ・・・そうじゃなくて。」
「・・・。」
「あくまでも翔君の希望であって・・・。」
「じゃあ断われるんですね。」
「もちろん。」
「じゃあお断りします。」
「・・・そう。」
「はい。」
あきらかに。
安堵のため息を吐く大野先生。
大野先生も・・・僕に行って欲しくなかったんだ・・・と知り。
ちょっと嬉しくなった。
「じゃあ俺から翔君には言っておく。」
「はい。お願いします。」
「ぁ・・・でも・・・なんで?」
「・・・。」
「理由・・・多分聞かれるから・・・脳外科に行かない理由。」
「それは・・・」
前から思っている。
僕の存在意義は大野先生の傍にいてこそだってこと。
この優しすぎる大野先生のそばで。
大野先生ができないこと・・・やれないキツイ事を僕がやる。
そこに僕の存在意義はあるんだから。
それが僕にしかできないことだと思っているんだから。
この間だって。
工場の機械に足を挟まれたって患者さんが運びこまれて。
それで・・・どうしても足を切断しなくちゃいけなくて。
それを・・・ご家族に伝えなくちゃいけなくて。
でも大野先生は言えなかったんだ。
それは・・・言いにくいからってことではなくて。
自分の無力さを思い知らされたから・・・で。
だってすごくすごく悔しそうにしていたから。
だから・・・僕からご家族に伝えたんだ。
大野先生は。
「言わせてごめん。」って僕に言ったけど。
そこにこそ・・・僕の存在意義はあると思ってるから。
全然謝らなくていいことだった。
それに。
さらに言うと・・・その・・・病棟の脳外科のオペナースという仕事は。
どうしても僕である必要はないと思っている。
でも。
大野先生につくオペナースは僕でなくちゃ・・・と。
僕が一番大野先生に信頼されている・・・と。
それは驕りかもしれないけど・・・でも・・・そう思っている。
でも・・・だからといってそれを。
大野先生にそのまま伝えるのは。
さすがに・・・おこがましくて///言える気がしない。
「救急にいたいからです。」
「・・・。」
「まだまだ・・・僕は救急で勉強することがたくさんあります。」
「・・・。」
「だから・・・」
「わかった・・・そう伝えるよ。」
「・・・お願いします。」
大野先生の顔が。
表情が緩み。
いつもの・・・大野先生の顔になっていた。
もしかして・・・ずっと。
今日静かだったのは。
車内で何もしゃべらなかったのは。
その事が原因なの?
申し訳ないけど。
そんなことが?
僕が脳外科のオペナースになるのが。
そんなに・・・やだったの?
だってそういう意味だよね。
今のこの・・・大野先生の態度は。
なんだか。
笑う場面じゃないのに。
笑いそうになる。
こんなことで・・・この先生がこんな風になるなんて。
僕にとっては・・・全然大したことじゃないのに。
なんだかもう・・・一大事みたいな顔するなんて。
たかが救急の看護師一人。
いなくなることがそんなに・・・。
・・・。
・・・。
ううん。
やっぱり。
大野先生の中で・・・少なからず僕は特別な存在だってこと。
そう・・・思っていいってこと・・・なんだよねきっと。
それは。
うん。
素直に嬉しい。
大野先生の事は・・・医者としても人としても尊敬している。
あのストーカーから僕を守ってくれた事ももちろんだけど。
この人は・・・本当に優しい人なんだ。
それは・・・ずっと近くにいた僕だからこそ。
わかることで。
僕はこんな心優しい先生に。
辛いことやきついこと・・・させたくない。
だから。
.
つづく