大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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「ホント・・・いいモノ見せてもらったよ。」
「・・・ん。」
「ありがとう。」
「いや・・・。」
「じゃあ俺行くね。」
「ぅん・・・。」
「今日ホントは俺休みだったんだ。」
「そうなの?」
「そう。」
「え?・・・なのになんで・・・。」
「フフ・・・じゃあね・・・帰るよ。」
「ぁあ・・・うん。」
「あ・・・そうそうあのさ。」
「・・・?」
「二宮君にさ・・・俺は本当は良い奴だから・・・って言っといて。」
「・・・。」
「なんか・・・このままじゃ嫌われそうだし。」
もう遅いかもよ?と思いながら。
俺は・・・一応うん・・・と言って。
部屋を出て行く翔君を見送った。
カルテをチェックしていると近づいてくるニノ。
俺に言う。
「さっきの患者さん・・・無事にICUに入りました。」
「そう。」
「さすがですよね相葉先生・・・麻酔の量が絶妙でした。」
「うん・・・だな・・・あ・・・ニノ。」
「はい?」
「その・・・翔君なんだけど・・・。」
「・・・。」
一瞬でニノの眉根が寄る。
本当は。
翔君のこと・・・俺がなんで挽回しなくちゃいけないんだ・・・と思いつつ。
まあ・・・確かに翔君は悪いヤツではないから。
だから一応・・・言ってみた。
「ちょっと・・・ぶしつけだったけどさ・・・悪いヤツじゃないから。」
「・・・。」
「だからその・・・今日・・・の事は・・・。」
「・・・。」
「その・・・許してやって・・・くんないかな。」
「・・・。」
「・・・。」
「わかりました。」
「・・・。」
「でも僕・・・櫻井先生とは相性は良くない気がします。」
「相性?」
「ええ・・・ああいった感じを好きって人もきっといるんですよね。」
「ああいった?ああ・・・軽い感じってこと?」
「まあ・・・はい。」
「そう・・・だね・・・うん。」
「院内のナースの人気は相当らしいので。」
「そう・・・なんだ・・・。」
「はい・・・でも僕は・・・。」
「・・・。」
「嫌いじゃないですけど・・・でも・・・。」
「・・・。」
「多分櫻井先生とは合わないと思います。」
「・・・。」
「そう言えば・・・相葉先生も・・・。」
「・・・?」
「なんか・・・翔ちゃんの事ごめんね・・・って言ってて・・・。」
「・・・。」
「嫌いにならないでねって言われて。」
「・・・。」
「大野先生と相葉先生にそんな風に言わせる櫻井先生が。」
「・・・。」
「悪い人じゃないのはわかります。」
「・・・。」
「これからはできるだけ普通に接します。失礼な態度とってすいませんでした。」
「・・・いや・・・それは別にいいんだ・・・全然。」
会話はスムーズに進んでいるけど。
でも・・・ニノが怒っているのは。
なんとなくわかった。
いつもよりも言葉が硬いし早口だ。
そう言うの俺・・・わかるようになってきたから。
翔君はニノをずいぶんと気に入ったようだけど。
当の本人はそうでもないみたいで。
実はちょっと・・・いや・・・かなり安心している。
翔君は魅力的な子で。
子供の頃から・・・たくさんの人に愛され好かれてきた。
もちろん愛されるにふさわしい子だったんだけど。
親戚の間でも一番の人気で。
いつも話題の中心にいた。
激しい嫉妬・・・と言う訳ではないけど・・・でも。
やっぱり子供ながらに翔君にはいつも負けているような気がしていたから。
だから・・・こうしてニノが。
翔君になびかずいてくれていることが。
ちょっと・・・嬉しく思ったんだ。
戻ってきた相葉先生に・・・患者さんの様子を聞いて。
それから俺は・・・また。
カルテの入力を始めた。
あの患者さんはこれから病棟に入院することになる。
ここからが向こうの担当になるから・・・だから。
ちゃんと伝えるために・・・と。
カルテの入力を始めた。
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つづく