大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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やっぱり・・・ニノは。
かわいいんだ。
正直な翔君に。
少し心がざわつく。
「大野先生!お願いします!」
ナースに呼ばれ。
オペ室へと小走りに向かう俺。
ついてくる翔君。
向こうで相葉先生が準備しているのが見えて・・・俺は気になっていることを翔君に聞いた。
「そう言えばさ・・・相葉先生と・・・仲いいの?」
「相葉先生?・・・ああ・・・雅紀?」
「・・・ん。」
「ドイツにさ・・・留学してた時に・・・。」
「・・・。」
「一緒だったんだよ。」
「そうなんだ。」
「ん・・・・一足先に日本に帰るっていうからさ。」
「・・・。」
「ここ・・・この病院紹介したの俺だし。」
「へぇ・・・。」
それで納得が言った。
たった一瞬の会話だったのに。
親しそうに見えたのは・・・それでだったのか。
「そういう智君は・・・。」
「ん?」
「二宮君とは親しいの?」
「・・・な・・・んで・・・?」
「いやほら・・・俺が二宮君としゃべってる時さ。」
「・・・。」
「なんか・・・俺の事じっと見てたから。」
「・・・。」
「だから・・・さぁ・・・。」
「・・・。」
「もしかしてその・・・」
「ニノを怒らすと・・・イロイロ大変だから。」
「・・・。」
「だから・・・それを心配しただけだよ。」
「・・・ふ~ん・・・。」
それは本当だった。
まさか「かわいい」と言うとは思わなかったけど。
でも・・・そう。
今翔君に言った「ニノを怒らせないで。」は。
言葉通りの意味ではなくて。
本当は・・・「ニノにちょっかいを出すな。」・・・と。
そう言いたかったんだけど。
でも・・・俺の立場では言える訳もなく。
さらに言うと・・・ニノに軽口を叩ける翔君が。
ちょっとうらやましかったりもした。
準備を整え手術室に入る。
ガウンを着てニノの横・・・いつもの位置につくと。
俺より少し遅れて・・・翔君が手術室へと入ってきた。
すぐにそれをニノが見とめ。
まるで言いつけるかのように・・・翔君を指さしながら俺に言う。
「大野先生・・・なんであの人が手術室に・・・。」
「二宮君・・・聞こえてるよ~。」
翔君がひょうひょうと言う。
目の前のニノの目が・・・きつくなった。
周りのナースは静かに準備をしている。
松本先生は困った様な目をしている。
「聞こえるように言ってるんです!・・・大野先生・・・どうして・・・」
「見たいんだって・・・手術。」
「・・・。」
「ダメか?ニノが嫌なら外に出て・・・」
「いいです・・・見学なら。」
「・・・。」
「櫻井先生・・・そこ!・・・そこから動かないでください!」
「はいはい。」
ぴしっと指さすニノ。
翔君の逆なでするような言い方もよくないけど。
やっぱりニノは「かわいい」「女の子みたい」と言われた事がかなり嫌だったみたいで。
ずいぶんと機嫌が悪く・・・翔君にあたっている。
まあ・・・翔君の自業自得だな・・・なんて思いながら。
患者の麻酔が効くのを待ち。
俺はオペにとりかかった。
「メス。」
「はい。」
テンポよく進む。
イラついていたであろうニノも。
手術が始まればいつも通りのニノで。
あいかわらず器具の手渡しは早いしスムーズだし。
言う事なかった。
俺の・・・「ハサミ」と言う声にも迅速に対応し。
必要な器具を渡してくれる。
一刻を争うオペだったけど。
終わってみれば・・・あっという間のオペだった。
これは・・・いつもニノと手術をすると思うこと。
疲労感を感じないんだ。
それは・・・すごいことだった。
オペが終わり部屋を出ると。
翔君が俺に近づいてくる。
「いやぁ早いね・・・びっくりしたよ。」
「・・・そう?」
「うん・・・正確だし・・・マジでテンポもいい。」
「・・・チームのおかげだよ。」
「うんそれもわかる・・・あ・・・二宮君!」
片付けが終わって出てきたニノを。
翔君がつかまえた。
「すごいね器具出し・・・マジ早いし。」
「ども。」
「いやマジで・・・リズムがさ・・・いいよね。」
「・・・。」
「もうわかってるんだね・・・智君が次にどの器具を使うのかってそういいう・・・」
「相葉先生。」
話の途中なのに。
さっと・・・オペ室から出てきた相葉先生へと駆け寄るニノ。
翔君は軽く苦笑して・・・そして俺に言った。
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つづく