大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~
相葉先生の隣のニノは。
ニノ。
興味深そうに翔君を見ていたけど。
翔君が動くのに合わせてすすっと動き。
翔君の動きが止まるとニノの動きも止まり。
翔君が動きだすとまたニノも動き出し・・・と。
多分無意識だと思うんだけど///。
まるで小動物が天敵から逃げるかのように奇妙な動きをするニノ。
初対面だから警戒でもしているのか。
まぜか翔君と間合いを保ったまま。
座っている俺に少しずつ少しずつ近付いてくる。
そして最終的には・・・それが当たり前のように。
俺の隣にやってきてやっと・・・その動きを止めた。
俺の隣がニノの終着地点だったようだ。
翔君よりも・・・そんな動きをするニノの方が気になってしまって。
俺の頬は軽く緩んだ。
最新の血圧計を見ながら翔君が俺に言う。
「ドイツにいた頃にさ・・・。」
「・・・ぅん。」
「救急の仕事・・・ちょっとだけトライアルしたんだけど。」
「・・・。」
「いやぁ・・・大変だよね。」
「・・・ん。」
「医者も体力勝負だよね。」
「・・・だね。」
血圧計を見終わると。
ツカツカ・・・とこっちにやって来る。
隣のニノは動かない。
翔君は俺・・・じゃなくて。
ニノの前に止まり・・・その顔をくいっとぶしつけに覗き込んで。
そして言った。
「茶色い瞳と・・・。」
「・・・。」
「ツルツルの白い肌。」
「・・・。」
「ふっくらとした赤い唇。」
「・・・。」
「うん・・・ホント女の子みたい。」
「・・・は?」
「かわいいね。」
「・・・。」
「君が二宮君だね。」
「・・・そ・・・ですけど。」
あきらかにむっとしている。
そりゃそうだ。
ニノには禁句の「かわいい」と言う言葉。
さらに。
面と向かって女の子みたい・・・と言われれば。
腹も立つだろう。
初対面で地雷を踏んでしまった翔君。
ちらっと相葉先生を見ると。
やっちゃたぁ・・・な顔をしている。
って言うか・・・翔君。
ニノになんか用?
「ぁ・・・ごめんごめん・・・俺失礼だったね。」
「・・・。」
謝る翔君には返事をせずに。
不快感もあらわに睨んでいるニノ。
口もかなりとがっている。
翔君は何が言いたいんだ?
「雅紀・・・お前のニノちゃん怒っちゃった。」
「ちょ///俺に振らないでよってか俺のニノちゃんじゃないし!」
雅紀?
お前のニノちゃん?
・・・なんだそれ。
どういう意味だよ。
翔君・・・と言ったと同時に緊急電話が鳴る。
すぐに・・・ニノが飛びついた。
「70代男性交通事故・・・はい・・・え・・・頭蓋陥没・・・。」
俺の顔を見るニノ。
俺はすぐにうなづいた。
「受け入れます・・・搬送を・・・ええオペですね。」
「70代男性!陥没骨折!受け入れ準備を!」
俺が叫ぶ。
「急いで!」
電話を切ったニノが叫ぶ。
一瞬で場の雰囲気が変わった。
多分・・・近くの病院からの救急依頼だろう。
頭蓋骨陥没。
出血の程度と骨折具合によっては危険な状態だ。
翔君は・・・ささっとその体を壁際によけ。
じっと俺達の動くさまを見ている。
俺は・・・受け入れるための体制を整えた。
細やかにニノが指示を出しながら動く。
「オペ室抑えました!松本先生!」
「サブで入る!」
「相葉先生!」
「いけるよ~!」
「お願いします!」
そう言うと・・・たたっと走り。
到着口に救急車を迎えに出て行った。
準備をしている俺をつかまえて翔君が言う。
「ねぇ・・・オペ見ていい?」
「・・・いいけど・・・。」
他の医者のオペを見るのはよくあることだった。
でもそれは勉強のためであって。
翔君は脳外科のスペシャリストと言われているから。
俺のオペを見る必要はないと思うんだけど。
断わる理由は・・・ない。
でも。
「ニノを・・・怒らせないでね。」
「ごめん・・・そのつもりはなかったんだよ。」
眉を八の字にして。
困ったように言う翔君。
その顔があまりにも幼い頃のままだったから。
思わず笑いそうになった。
「翔君・・・ニノに『かわいい』は禁句だから。」
「・・・言っちゃダメなの?」
「相手は男だよ・・・失礼でしょ。」
「事実なのに?」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・事実でも・・・だよ。」
「わかった・・・ごめん。」
つづく