大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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「かわいいとか・・・やめてください。」
「ぁ・・・そっかごめんごめん。」
「ホントに・・・今度言ったら・・・」
「もう言わない。ごめんなさい。」
かわいい・・・と言う言葉への反応は相変わらずで。
仲のいい相葉先生ですら・・・ちょっとびくついている。
でも・・・そう。
相葉先生がニノへ「かわいい」と言っているのを。
俺はもう何回も聞いている。
それでもこうして仲良くしているんだから。
ある意味ニノにとって相葉先生は特別な存在なんだろう。
少し・・・うらやましく思う。
「って言うか俺今日昼から救急の当番だし。」
「ぁ・・・そうなんですね。」
「そう・・・で・・・これもらったからみんなでどうぞって持ってきた。」
「・・・あ・・・おせんべいだ。」
「ね♪きっとニノちゃん好きなヤツだよ。」
「うん・・・好き。」
「ほら見て・・・これとか。」
「わ・・・おいしそう。」
「ね?でしょ?」
箱の中を一緒に覗き込む二人。
なんだか・・・この二人は。
一緒になると・・・突然幼さが増す時がある。
確かにニノはかわいいけど。
相葉先生も負けず劣らず・・・だ。
「大野先生・・・今度脳外科の大きなオペがあるんですよね。」
「ああ・・・そう。」
「あれ・・・俺入りますから・・・よろしくお願いします。」
「相葉先生が麻酔かけてくれるの?じゃあ安心だね。」
「フフ・・・。」
そう。
来週は・・・病棟の方で大きな脳外科のオペがある。
時々・・・だけど。
やっぱり脳外科としての腕が鈍らないように。
難しいオペをやらせてもらっていた。
幸いにも・・・院長にも病棟の医師にも快く受け入れてもらっていて。
これはよくあるケース。
初めてって訳じゃない。
でも。
「ニノちゃんがオペナースだったら無敵なんだけどなぁ。」
「失礼ですよ・・・病棟のオペナースさんに。」
「あ・・・そっか・・・やばっ・・・今のナシね。」
「・・・聞かなかったことにします。」
そう。
手術にはいるのがニノじゃないんだ。
病棟での手術だから当たり前なんだけど・・・でも。
ニノ以外の看護師と手術に入るのはすごく久しぶりで。
って言うか・・・この1年で2、3回しかないから・・・だから。
不安はないけどでも・・・ちょっと寂しくは思っている。
二人でポリポリとおせんべいを食べている姿を見ながら。
俺は・・・入り口付近のデスクで来週オペをする患者のカルテを見ていた。
・・・と。
コンコン・・・と開いたままのドアがノックされ。
見ると・・・そこには。
「ども。」
翔君がいた。
2週間くらい前に・・・こっちに来たのは知っていた。
翔君が来てすぐに院長室で挨拶したから。
でも・・・それっきりで。
病棟勤務の脳外科医と。
救急勤務の脳外科医・・・同じ脳外科医でもあまり個人的な接点がなくて。
お互いに忙しいせいもあって・・・なかなか会う機会もなかった。
さらに言うと・・・もう一人のいとこ。
須山優一君・・・優君とも。
半年前に・・・優君が初めて病院に来た時に会った以来。
一度も会っていない。
内科の外来診察にでているようだった。
優君は・・・俺達二人より少し年齢が上だったから。
親戚の集まりでもあまり一緒に遊んだ事がなくて。
同じいとこでも・・・翔君ほど近しい存在ではなかった。
翔君とは子供の頃は親戚の集まりではいつも一緒に遊んでいた。
翔君は俺より一つ年下なんだけど天才肌で。
確か・・・ドイツに留学していたはず。
叔父さんに呼ばれて戻ってきたんだろう。
「今大丈夫?」
「ああ・・・患者さんもいないから・・・どうぞ。」
「お邪魔しまぁす。」
部屋に入り。
あたりをゆっくりと見回す。
女性陣は・・・ちょっと固まって。
翔君に熱い視線を送っている。
松本先生は少し向こうで翔君の様子を伺っていて。
相葉先生はさっきと変わらずポリポリとせんべいを食べている。
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つづく