大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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確かにうちは・・・第三次と言いつつ一次や二次の患者も受け入れている。
でも・・・時々。
患者数が多すぎて・・・本当の意味での救急患者を受け入れられない事もあって。
患者がたらいまわしにされるケースもゼロではない。
だからと言って・・・痛いと言っている患者を。
命の危険がないからと言って後回しにしたりたらい回しにしたりしてもいいのか・・・と。
そんな疑問もわいてくる。
それはどこの医療現場だろうと・・・起こりえる問題で。
結局は。
正解なんてなくて。
その時々で最善の方法を選ぶしかないのだけど。
院長は。
重症患者のたらい回しを避けたいと考えているらしい。
その考えには賛同する。
それにはどうしたらいいのか・・・という議論はまだまだ必要だけど。
院長が考えているのは第三次専門救急だった。
「・・・ん・・・。」
「・・・。」
ニノが・・・みじろぎする。
あわてて・・・髪に触れていた手を離した。
そして・・・まるでさも俺が起こしたかのように・・・普通に声をかける。
「ニノ。」
「・・・ぅ・・・。」
「・・・ニノ。」
「や・・・も・・・食べらんない・・・。」
「///何の夢見てんの。」
「・・・ん・・・ぅ・・・ぇ・・・ぁ・・・あれ?」
「起きた?」
「うわ///すいません・・・寝ちゃってた///。」
「なんか・・・食べる夢見てたの?」
「・・・夢?」
「うん・・・夢。」
「あ・・・あ!山盛りのどら焼きを・・・なんか・・・食べろって言われる夢見てた///。」
「なんだそれ///。」
「なんだろ///フフ・・・。」
猫みたく。
グリグリと目をこすりながら笑うニノ。
・・・。
・・・。
ごめんな。
まだそばにいたい・・・なんて思って。
ごめん。
もしかしたら・・・俺は。
ニノの大きなチャンスをつぶしたのかもしれない。
そう・・・思うけど・・・でも。
それでも。
「もう寝ようか。」
「目が覚めました。」
「ぇ・・・。」
「DVD見ましょう。」
「大丈夫?」
「平気です。」
「・・・。」
「あ・・・大野先生眠いですか?」
「いや俺はまだ・・・。」
「じゃあ・・・見ましょう。」
「・・・ん・・・。」
どこまで見たかな・・・なんて言いながらテレビをつけ巻き戻すニノ。
俺に寄りかかっていたから。
後ろ髪が少し乱れている。
そんな・・・ニノが。
かわいくてかわいくてしかたない。
ただ・・・ぼんやりと。
斜め後ろから見つめる。
まだしばらくは・・・このままでいたい。
この生活が長く続かないことはわかっている。
でも。
きっとこの先・・・いつか俺が長い人生を終える時。
過去を振り返って。
ニノとのここでの生活が一番幸せな時期だったな・・・と思うであろう今。
そうなるであろうと確信する今を。
まだもう少し一緒に。
ニノと一緒にいたい。
そう思うのは・・・俺のわがままか?
俺にとってこの二人の時間は。
何物にも代えがたい・・・大事な大事な時間なんだ。
「ここだ!いいですか?ここから見て。」
「・・・ぅん・・・いいよ。」
「コバルト兄さんのところからだった。」
ポスン・・・と俺の隣にソファに座るニノ。
でもすぐに立ち上がり。
冷蔵庫からビールを持ってきてくれる。
無言で俺についで。
自分にもついで。
コクン・・・と飲んでいる。
俺も。
冷たいビールをコクン・・・と喉に流し込み。
また・・・テレビを見始めた。
ニノと二人だけの時間・・・この空間を。
楽しむために。
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つづく