大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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あの騒動は。
意外にニノは傷が浅く・・・逆に解決できなくて俺を巻き込んだ自分を責めているくらいだった。
でも・・・そう。
あの時ストーカーに放った言葉。
あれは。
俺の・・・本心だったんだ。
ぎゅっとつかんだニノの手首の細さ。
そっと俺の背に添えられたその手のぬくもりは。
今でも忘れられない。
「お前は・・・。」
「・・・?」
「ずいぶんとあの子を気に入ってるんだな。」
「・・・。」
「まあ・・・かなり優秀だと聞いてるし。」
「・・・。」
「それに・・・ずいぶんと愛らしい顔立ちをしている。」
「・・・。」
「お前がかわいがる気持ちもわからなくもないが・・・。」
「・・・。」
「海外での仕事は・・・二宮君のステップアップにもつながる。」
「・・・わかってます。」
「ここでもうあの子が学ぶことはないような気がするんだが・・・。」
「・・・。」
「違うか?」
それを言われると。
そうかもしれない・・・と思う。
看護師として・・・まだまだ大きく育つかもしれないニノを。
俺のエゴでここに縛り付けるのもどうか・・・と。
一瞬・・・思った。
ニノの事を待っている医者・・・さらには患者が。
もしかしたら・・・いるのかもしれない。
・・・。
・・・。
でも。
だとしても。
・・・まだ。
・・・まだだ。
まだなんだ。
俺は・・・できるだけ自分の必死さが伝わらないように・・・と。
でも正当性は伝わるように・・・とそう思い。
声のトーンに気を付けながら・・・話しをつづけた。
「ここは大病院です・・・きっとまだまだ二宮君の学ぶことはあるかと・・・。」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・そう・・・だな。」
「・・・。」
「学ぶ気持ちがあれば・・・人はどこででも成長できるからな。」
「はい。」
「・・・今回の件は・・・どうしても二宮君じゃなきゃって話でもないし。」
「・・・。」
「他にも何人か候補の名前があがっているから。」
「・・・。」
「まあ・・・今回はいい・・・他の人にする。」
「すいません・・・ありがとうございます。」
「でも。」
「・・・。」
「次は本人に直接聞くからな。」
「・・・はい。」
次は本人に。
・・・。
・・・。
次・・・とはいつのことだ?
ニノは。
なんて・・・言うだろうか。
もしもこの話を聞いたら。
受ける?
断わる?
こうして今は阻止できたけど。
次は・・・どうなるかわからない。
院長はまたニノを推薦するつもりなのか。
だからこそ「次」なんて言ったのか。
・・・。
・・・。
俺に・・・権限があれば。
そう・・・俺がもし院長なら。
ニノを推薦することなんて・・・絶対にしないのに。
「それから・・・。」
「・・・はい。」
「これは今すぐ決める話ではないが・・・。」
「・・・。」
「うちの救急体制を見直そうと思っている。」
「・・・。」
「今は・・・第三次といいつつ・・・一次や二次の患者も受け入れているが・・・。」
「・・・。」
「できれば第三次専門にしたいと思っている。」
「・・・。」
「そのための設備ももっと整えるつもりだ。」
「・・・。」
.
つづく